TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』毎週月曜日~木曜日 朝8時30分から放送中!
2022年10月12日(水)放送後記
ふらっと こども電話相談室
TBSラジオで長年親しまれた名物企画「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを受け継いだコーナーです。パンサーの向井慧が「電話のお兄さん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。
Q. ブラックホールの中ってどうなってるの?(東京都 りひとくん 4歳 保育園)
(回答した先生)荒井大作さん/株式会社アストロコネクト・代表
向井お兄さん やっぱりブラックホールって気になるよね。りひとくんはブラックホールをなにで知ったの?
― 宇宙図鑑で知ったの。
向井お兄さん じゃあ荒井先生に話を聞いてみてください。
― お願いします。
荒井先生 りひとくん、すごく面白くて、しかもすごくいい質問をしてくださって、ありがとうございます。
― どういたしまして。
荒井先生 りひとくんはブラックホールってどんなイメージを持ってますか。
― 暗い。宇宙の中にある黒い渦巻き。
荒井先生 そうだね! ブラックホールはなんでも吸い込んじゃいます。星も吸い込んじゃうし、光も吸い込んじゃうんです。りひとくんが懐中電灯で周りを照らすと、明るくなって夜でも歩けるよね。
― 暗くなっちゃう。
荒井先生 そうです、その通り! だからブラックホールは真っ黒で、私たちは中を見ることができないんですね。じゃあ、外から見えないんだったら、頑張ってブラックホールの中に入ったら、中の様子が見えるかもしれないよね?
― うん。
荒井先生 中に入って生きているかどうかはちょっと置いておいて・・・。私とりひとくんが頑丈な宇宙船に乗ってブラックホールの中に入ったとします。そして「ブラックホールの中はこんな景色があるんだ!」って、わかったとします。わかったら、りひとくんはまず誰に教えたい?
― パパとママ!
荒井先生 そうだよねえ。でも、なんとブラックホールは電話の電波も吸い込んじゃうの。だから、せっかくりひとくんがブラックホールの中からパパとママに電話をしても届かないんです。
― へえ~。
荒井先生 だから外から見てもブラックホールのことを知ることができないし、中に入ってブラックホールの中のことを知っても誰かに伝えることができないので、ブラックホールの中は全くわからない、というのが答えなんです。
― そうなの・・・?
荒井先生 そうなんですよ・・・。
― じゃあ、なんか望遠鏡みたいな長い道具を中に入れて、外から見たらいいんじゃないの?
荒井先生 おお~、それはすごくいいアイディアかもしれないですよねえ。ブラックホールの中と外で離ればなれにならないようにする方法があったら、もしかしたら私たちは知ることができるかもしれないですよね。
向井お兄さん そうだよね。なっが~~い望遠鏡、りひとくん、作れる?
― ・・・作れるかも。
向井お兄さん 作れるかも!(笑)。
荒井先生 もしかしたら10年、20年後、りひとくんが大人になったとき、今はみんなが知らないようなことを発表しているようになっているかもしれませんね。
向井お兄さん ブラックホールの中には何があるかというのはまだ誰にもわからないみたいだから、これからりひとくんがいろいろ発明して、ブラックホールの謎を解明してみるっていうのもいいかもしれないね。
― うん、がんばる。
向井お兄さん りひとくんはなりたいものとか将来の夢ってあるの?
― 迷ってるの。
向井お兄さん 何に迷ってるの?
― ウルトラマンと宇宙飛行士に。
向井お兄さん どっちが今のところ、なれそうかな?
― 宇宙飛行士のほうがなれるかもしれない。
向井お兄さん どっちかって言ったらそうかもね(笑)。りひとくんが宇宙飛行士になって、もしかしたらブラックホールに近づいて何かを大発見するかもしれませんし、これは楽しみですね。
(回答者プロフィール)荒井大作さん。星のソムリエ。星の観察会や星空ツアーなどを開催している株式会社アストロコネクトの代表で、子どもたちに星や宇宙の魅力を伝えています。ユーチューブを使ったオンライン・プラネタリウムの配信や、星空を活かした地方創生なども行っています。