TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』毎週月曜日~木曜日 朝8時30分から放送中!
2023年2月6日放送後記
ふらっと こども電話相談室
TBSラジオで長年親しまれた名物企画「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを受け継いだコーナーです。パンサーの向井慧が「電話のお兄さん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。
Q.宇宙ステーションの空気はなくならないんですか?(神奈川県 りんたろうくん 7歳 小学2年生)
(回答した先生)荒井大作さん/株式会社アストロコネクト・代表
向井お兄さん:りんたろうくんは、何かなりたいものとかあります?
― あります。ロボットをつくる人になりたいです。
向井お兄さん:かっこいい! どんなロボットをつくりたい?
― ・・・肩もみのロボット。
向井お兄さん:あ、そういうロボットをつくりたいんだ。それは、お父さんお母さんの肩をもんであげたいなって思ったの?
― はい。
向井お兄さん:えらいねえ、ぜひつくってほしいですが・・・。りんたろうくん、この宇宙ステーションの質問はなんで気になったの?
― 地球には木があって二酸化炭素から酸素に変えるけど、宇宙ステーションには木がないから酸素がなくなって苦しくならないのかなと思いました。
向井お兄さん:すごいねえ。二酸化炭素とか酸素とか、授業で習った?
― 習ってない。
向井お兄さん:習ってないのに知ってるの!?
― 本で読んだ。
向井お兄さん:すごいね。
荒井先生:本当にすごいところに気づきましたよね。
― 知りません。
荒井先生:いろんな国の人たちが協力して、今、宇宙に国際宇宙ステーションというのものをつくっています。大きさがサッカーのグラウンドぐらいで、人が住んでいる場所はバス1台分ぐらいの部屋がいくつか合体してつくられているんですね。その中で宇宙飛行士が5人とか6人、頑張ってお仕事をしています。5人とか6人がスーハー、スーハー、息をしていたらだんだん空気がなくなっちゃう? これ正解です。宇宙ステーションの中に木は生えてないので、そのままだと酸素がなくなっちゃう。だから2つの方法でなんとかしています。ひとつは、木の代わりに水を使っています。水に電気をビリビリって流すと、なんとそこから酸素が出てくるんです。
― へえ~。
荒井先生:そういう装置が2個、宇宙ステーションの中にはついています。
― へえ~。
荒井先生:でもね、宇宙ステーションはできてから結構長い時間が経っているので、全部の空気を入れ替えることはできないんですね。だから今の宇宙ステーションの中には、つくったときのすごく昔の空気もまだ残っているんです。どこかにフワ~と漂っている。そして古い空気はね、あまり大きな声では言えないんですけど、くさいそうです。
― ふうん。
向井お兄さん:ええっ! それがにおいでわかるんですか。面白いですねえ。りんたろくん、宇宙ステーションの空気がなんでなくならないのか、わかった?
― わかりました!
荒井先生:りんたろうくんはさっき、地球だと植物が酸素をつくってくれるって教えてくださったけど、将来は宇宙で植物が私たちの吸う酸素をつくってくれるようになったらいいなと思って研究をしている人たちもいます。
向井お兄さん:りんたろうくんも宇宙に行ってみたいって思ったりする?
― します。
向井お兄さん:それだったら、ロケットをつくるというのはどう?
― 思う。
向井お兄さん:ロボットもつくりたいし、ロケットも自分でつくって宇宙に行けたらかっこいいよね。
― はい!
荒井先生:大人になったときには、りんたろうくんがつくった宇宙飛行士を癒すために肩をもむロボットが活躍しているかもしれないよ。それはもう全然夢じゃない。本当に目標になるような時代になっていると思います。
(回答者プロフィール)荒井大作さん。星のソムリエ。星の観察会や星空ツアーなどを開催している株式会社アストロコネクトの代表で、子どもたちに星や宇宙の魅力を伝えています。ユーチューブを使ったオンライン・プラネタリウムの配信や、星空を活かした地方創生なども行っています。