TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』毎週月曜日~金曜日朝6時30分から放送中!

3月21日(火)放送後記

■自転車のヘルメット着用努力義務、どう思いますか?

自転車を利用するみなさんは、ヘルメット着用が努力義務になることを知っているのか、また、どう思うか街で聞きました。

●「本当に?知らなかった!大人はちょっと嫌です。ショッピング行くのでもエコバック持ち、自分のバッグ持ち、ヘルメット持ち歩かなきゃいけないよ?多分かぶらない。」

●「子どもはかぶってるんですけど、そんなにスピードも出さないし、子どもも乗せてるから。

多分着けないかな。」

●「うーん、面倒だよね。でも処罰されないし。なんか中途半端だよな。」

●「ヘルメットですか?新しく買わないといけないのがちょっと煩わしいかなと思うのでしないと思います。」

●「言われてみると確かにヘルメットあった方が安全かなとも思わなくもないので、いい機会なので買って着用してみようかなとは思いました。」

●「知ってました。着けたいなと思ってます。自分の安全もありますし何かあったら家族が可哀想ですからやっぱり。始めてみないと分からないってマスクと同じであると思うんですけど、ヘアスタイルが乱れるのがちょっと。あと夏場の蒸れとかちょっと抵抗ありますね。」

「知らなかったので急いで買いに行きます」という声もありましたが「荷物が増える、新たに買うのが面倒」という声が多数ありました。中には「買うくらいなら歩きます」と言う人までいました。

■自転車販売店ではヘルメットの売れ行きに変化

警察庁の調べでは、去年全国で起きた自転車に乗った人の交通事故で、死傷者のヘルメット着用率はわずか9.9%でした。そして、亡くなった方の半数が頭部を損傷していたそうです。そう聞くと、やはりヘルメット着用は重要だと思いますが、努力義務に向けてヘルメットの売れ行きに変化はあるのか、サイクルベースあさひ五反田店 弓削任世店長に伺いました。

サイクルベースあさひ五反田店 弓削任世店長

昨年の同月比で言うと2倍以上の売れ行きになっています。今までは自転車のついでにこちらからご案内させていただくことでご覧になられる機会が多かったのですが、ヘルメットを探しにきましたっていうお声もいただいておりましてたくさんの反響に驚いております。

12、3種類ご準備がございまして、だいたい60個ほど展示しております。普段の私服でかぶりやすいようなパキッとした色じゃなくて淡い感じの色味ですね、マットな質感のもの、あとはツバがついているモデルが人気があります。お客様、もしくはスタッフでヘルメットをかぶっていて一命をとりとめたという話もよく聞きますので、着用努力義務化がきっかけになって、ご本人のためもありますし、ご家族のためにもヘルメットをかぶっていただく習慣が一つできあがればいいなと考えています。

ヘルメットというと少し地味なイメージがあったんですが、淡いグリーンなど街中でも馴染みやすいカジュアルなものも並んでいました。またヘルメットは、ものにもよりますが、このお店では5、6千円前後。そうしたなか、足立区では区内の対象店舗で購入すると2000円の補助も行っています。デザインや補助などに変化があって、ヘルメット着用が進む兆しが見えました。

ただ罰則もないので、どこまで広がるのか。実はオートバイも、昔はヘルメットは義務ではなかったんです。1965年に、高速道路での着用が「努力義務」となってそこから段階的に法改正が進んだんですが、原付を含む全てのバイクが全ての道路で罰則付きの義務化となったのは、なんと1986年!20年以上後なんです。そうすると自転車も時間をかけて罰則付きの義務化になるかもしれない、今は違和感がある方も、将来的にはバイクのように自転車もみんなヘルメットになるのかもしれません。

■万一の自転車事故に備える保険

「自分の命を守るためのヘルメット」と同時に、自転車に乗っている時に歩行者など相手に怪我を負わせてしまう危険もあって、最近は保険が広がっています。

「サイクルライド保険ミニ」を取り扱うZuttoRide少額短期保険 岡田志乃さんのお話です。

ZuttoRide少額短期保険 岡田志乃さん

サイクルライド保険ミニは自分が自転車に乗っていたときに人とぶつかってしまいました、物を壊してしまいましたっていう場合に最高1000万円まで保険で補償を担保することができる。合わせてご自身の怪我も補償されるという形になります。オプションとかにもよってくるんですが、ひと月165円からの保険料でご提供させてもらっています。お相手方との示談交渉もついていますので、安心してそういったリスクに備えていただくということが可能になるというのが利点かなと思います。

こうした自転車保険は携帯大手3社も手がけたり、掛け金によって補償が大きいものなどさまざまあるので、ヘルメットと同時に見直してみてはいかがでしょうか。

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