TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』毎週月曜日~金曜日 朝6時30分から放送中!
4月14日(金)放送後記
昨日の東京新聞にちょっと面白いコラムが載っていたので、抜粋して、ご紹介しましょう。
ある友人に「ハナミズキ」を季題にした俳句を頼むことにした。
えっ、上五が「ハナミズキの」で六。中七が九音ある。しかも「ハナミズキ」「春の風」と、季語が重なっている。それには目をつむるとして問題は内容で、これがどうにもおもしろくない。
友人とは言ったが、ここだけの話、あまり信用もしていない。もうお気づきか。句を作ったのは「チャットGPT」。
便利とはいえ、頼りすぎると自分で考える力も文章力も育たないよ、と続いています。そこで今日は、こんなテーマにしてみました。
「人間、考えることやめたら、どうなる??」
人間、考えなくなったら終わり!
●「そこで成長が止まっちゃうよね、間違いなくね。だって、人間って常にさ、考えの、思考の積み重ねだからね。」
●「考えないとダメになっちゃうよね。だって、人間にしか出来ない気がするしね。
●「滅びる。常に考えていかないと進化しないよね、進歩がなくなるから。」
●「人間考えることやめたら、何だろう、楽しくなさそうな気がします。考えないから、悪い事も考えなくていいけど、良い事も考えないわけですから、色々妄想するのもないし、なので、つまらないですね。考えてないと、人間じゃなくないですか?」
●「ダメになっちゃうんじゃないですかね、進化が止まっちゃうんだもんね。ということは退化しちゃうということ。退化しちゃうと思う、考えなくなったら。人間辞めたほうが良くなっちゃうんじゃないですか。」
ネガティブワード満載ですね。人間、考えなくなったら終わりだよ、ということです。
■考え、悩み、迷う。回り道が大切。
そして、こういう声もありました。
●「停滞する。
●「おさるさんになる。やはり考えて、思い悩んだり、色々、それが人生。悩んだりするのも人生。答えがちゃんと出ちゃってるんだったら、なにもならないじゃないですか。迷路に入っていかないといけない、そして、また、戻ったりする、その時に色々考える。全部、AIだったら、右曲がって左曲がってだけの話でしょ。たぶん、今後、自分の孫たちの時代はAIに頼るかもしれないけど、そうすると、何も考えなくなる、本を読まなくなる、想像力が出てこないよ。想像なんかしないじゃにですか、答えが分かってるんだもん。」
回り道をすることがいかに大切かということです。
良心に基づいた考えを持つのが人間
最後にこういう声もありました。
●「それこそバカになるんじゃない。頭が働かなくなる。
プラス、人間の人間たる所以は考えることが基本になると思うので、それがなくなったら、本当に、何ていうかな、生きていけないような、殺風景な世の中になっていくのかなっていう風に思います。
だから、AIはAIで確かにラクはラク出来るんだけど、それは部分を絞ってやればいいのかな、と。「うーん、どうしようかな」というのは、人間がやらなきゃいけないのかな、ただし、それは、深層学習ということにもあるんだけど、それがAIの限界だと思うんですけど、感情というか、人間のいわゆる良心というか、それに基づいた考えを持っているのが人間で、それがないのがAIだと思うんですけどね~。」
人間の人間たる所以は考えることが基本、ごもっとも!
かの有名な「人間は考える葦である」という、哲学者パスカルの言葉もあります。
この方が言うように、AIと人間の役割をきちんと分担出来れば、人間の成長も止まらないかもしれませんが・・・。
東京新聞の筆洗は、おしまいの部分では、
国会答弁の作成にも活用を検討すると西村経産相。
とあります。
街のみなさんも、これだけ考えた方がいい、考えなければダメだ、と話していたくらいです。ぜひ、ご自分で考えた言葉で、しっかりと答弁してほしいですね。