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4月25日(火)放送後記
先日、黄砂の飛来がニュースになり、影響があった方もいるかと思います。
気象予報士の増田雅昭さんのコーナーでも取り上げられましたが、黄砂は、いまがピークなんです。
そんな黄砂、車の汚れなど、困ることはたくさんあるんですが、中でも、“目のかゆみ”を訴える方が多かったのではないでしょうか。
そこで、黄砂による目のかゆみと対策について、「みさき眼科クリニック」の院長、石岡みさきさんに伺いました。
「黄砂で目がかゆくなる仕組み」
■黄砂にアレルギーを起こすわけではなく、黄砂にくっついた花粉やホコリに反応する。
■普通、砂が目に入ってもアレルギーは起きない。
■例えば、杉の花粉が目に入ると破れて、ヒスタミンという物質が出て、かゆみ・充血という症状を起こす。ヒスタミン以外の物質もある。
■ヒノキのシーズンは終わりつつあるが、黄砂と混ざると症状が強く出るという人も
→黄砂で目がかゆくなるのは、黄砂そのものに反応しているのではなく、黄砂にくっついた花粉やホコリなど、他の物質が原因。黄砂とヒノキが混ざった場合によりアレルギーを引き起こす場合が。黄砂のあとは調子が悪いという方も来院しているそうです。
改めて、なぜ目がかゆくなるのか、ということですが、ズバリ炎症です。
「その炎症を起こさせないためにはどうすればよいのか?」
■アレルギーが置きやすいと分かっている場合、まずは物質を目の中に入れないこと。
■メガネやゴーグルをつける。外から帰ってきたら、目を洗う。または抗ヒスタミン剤を使う。
■水道水は、塩素が入っていることと、涙と浸透圧の違う。そのため、水道水で洗ってはいけない。
■人口涙液または、洗眼用の点眼薬をオススメしている。
■「中から外へ」という説明をよくしているが、目の中に点眼して溢れさせて流す。
→対策としては、まずは目に入れないこと。黄砂の情報がある日は、メガネ・ゴーグルをつける。メガネでもけっこう効果があるそうです。
では、どうすればいいかというと、人口涙液または、目を洗う用の点眼薬を使うということ。
→当たり前ですが、かゆくても目をこすっちゃダメ。黄砂の細かい粒子が目を傷つけてしまう。身近に洗い流す液がなければ、冷やすとかゆみがおさまりやすいそうです。
「おすすめ商品と使い方」
では、改めて、こちら、番組でもたびたびとりあげている人口涙液。人工涙液とはもともとドライアイの治療などに使われる点眼薬の一種。その名の通り涙に近い成分になっていて、いわゆる薬剤は入っていない。ドラッグストアで購入できる具体的な商品をご紹介します。
■サンテンの「ソフトサンティア」(5ミリリットル×4本で、税込み629円)
■ロートの「ソフトワン点眼液」(5ミリリットル×4本で、税込み617円)

・使用期限は10日間。
・使い過ぎると涙の安定性を保つために重要な役割を果たす粘液を洗い流してしまうので、多くても1日10回以内に。
・1回使ったら1時間は間を空けるようにしてください、とのことでした。
※金額は番組が購入したときの金額です。
石岡さんのオススメ、もうひとつは、サンテンの「ウェルウォッシュアイ」

こちらは、ドライアイの治療のために作られた人工涙液と違い、目を洗うための点眼液。
・パッケージにも、「水泳のあと」「花粉やホコリや汗が目に入ったとき」と表示されています。
・さきほどの人口涙液は使用期限10日間でしたが、ウェルウォッシュアイは開封後およそ1カ月使用できます。
▼これらの商品の使い方ですが・・・
・使うタイミングは、起床後や帰宅した際など。
・点眼薬・目薬のように1滴ではなく、2~3滴 点眼して溢れさせて洗い流すというイメージ。
「点眼液を使う際の注意点と上手な点眼の仕方」
■目薬はその人個人に対して処方されたもの。市販薬であっても、目の表面に触れてしまうことがある。万が一 結膜炎などがうつらないように一人ひとつ。
■触れないようにしていても、圧がかかって、吸い上げてしまう。
■年をとると、上を向くのが難しくなる。その場合は、寝て指すことをオススメしている
→分かっている方も多いと思いますが、点眼液の使い回しは絶対NGです!ケースの先が目や皮膚に触れると結膜炎などがうつってしまいます。「自分は触れないように使っているから大丈夫」と思っていても、ケースを押して戻す際に圧がかかって、物質を吸い上げてしまうことがある。
また、年齢とともに上を向くのが難しくなったりして、目薬を差すのが苦手な方。寝て指すと指しやすくなるそうです。