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5月18日(木)放送後記

大手電力7社が申請していた家庭向け電気料金の値上げを政府は了承し、来月(2023年6月)から値上がりする見込み・・・というニュースもある中、身近な食器洗いを見直すことで、水道代や、光熱費がどれだけ節約できるのか? 節約アドバイザーの和田由貴さんにお話を伺いました。

食器洗いで節約と聞くと「水の使用量を減らさないと」と、考えることもありますよね。

もちろん節水も大切ですが、コストを考えた場合、「給湯」の湯を節約するのが最も重要です。給湯器を通して出てくるお湯は、常温水道水のおよそ3倍高くなる為、まずは「お湯」を重点的に節約しましょう。また、ガスを使用した給湯の場合、CO2の排出は格段に多くなるので、SDGsの側面からもお湯の節約は有効です。「お湯は不用意に使わない」この大前提のもとで、「水道代・光熱費を節約する食器洗いのテクニック」を教えていただきました。

下準備を念入りに!食べ終わった食器は重ねない。そして 洗う前に拭くこと!

食事が済んだ皿はつい重ねて片付けたくなりますが、重ねてしまうと汚れていなかった皿の裏まで汚れてしまいます。食べ終わった皿は重ねないようにして、さらに油汚れか、でんぷん汚れか・・・など、汚れごとに分けてシンクに運ぶようにします。また、洗う前には古布や古新聞を使い、食べ残しや食器に残った汚れを拭き取っておくと、食器洗いの際の時間短縮、節水につながります。空いたティッシュの箱に古新聞を切ったものを入れて、キッチンに1個用意しておくと効率よく拭くことができます。

油汚れに効果抜群!米のとぎ汁や、麺類の茹で汁を有効活用しよう!

調理中に野菜を洗ったり手を洗ったりして出た排水は洗い桶に貯めておくようにし、できるだけ捨てないようにしましょう。米のとぎ汁や、パスタやうどんなどの茹で汁、野菜の茹で汁なども、食器洗いには最適です。特にパスタやうどんなどの茹で汁にはでんぷん質が溶け出しているので、油汚れの食器も洗剤無しで綺麗にしてしまうほどの効果があります。

パスタ料理などは脂っこい汚れの洗い物も多く出るので、あらかじめ茹で汁は洗い桶に取っておき、食べ終った食器はすぐにその中に付けるようにすると頑固な油汚れもみるみる落ちます。

水流しっ放しは言語道断!基本は ため洗いしよう!

ため洗いなら最後に綺麗な水ですすぐだけで済むので、水の使用量はぐっと少なくなります。例えば、5分間水を出しっぱなしで食器を洗った場合、およそ60Lの水が無駄になり、これを1日2回1ヶ月繰り返すとおよそ3700L。ため洗いにした場合と比て月額にして、だいたい2000円もの差が出ます。

最近の住宅設備ではシングルレバーの混合水栓(レバーを右にすると水、左にすると湯が出るような水栓)が多く、レバーが微妙に真ん中だったりすると水を使っていたつもりで、お湯が出てきたなんてことも・・・!!給湯パネルをつけているだけではガス代はかかりませんが、湯が出た瞬間に給湯器は点火するので、お気をつけください。

節約アドバイザー・和田由貴
◎消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、暮らしにまつわる何でもアドバイザーとして活躍。電気代の節約術や、買い物の節約術など、日々の生活で実践できる方法を各メディアで発信中。

水道代・光熱費を月2,000円節約する方法【食器洗い編】の画像はこちら >>
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