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6月12日(月)の放送は、キニマンス塚本ニキと、「NO YOUTH NO JAPAN」の能條桃子さんがお届けしました。

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【土が要らない!?誰でも楽しく出来る「アクアポニックス」】

テーマは、「肥料が高騰。そこで注目の農法とは?」
世界的なインフレに加えて、ロシアによるウクライナ侵攻、そして円安も加わり、農業に不可欠な肥料が高騰しています。

そこで、注目されているのが水耕栽培と養殖を掛け合わせた循環型農業「アクアポニックス」。
今回は、このアクアポニックスを展開されている、株式会社アクポニ代表の濱田健吾さんにお話を伺いました。

アクアポニックスとは、野菜の水耕栽培と魚の養殖を同時に行う循環型の農業で、1980年代にアメリカのヴァージン諸島で生まれたと言われています。

実家が魚屋さんだったという濱田さん。食べることはもちろん、釣りや飼育など、小さい頃から一貫して魚が大好きでした。アマゾンに生息する、世界最大の淡水魚・ピラルクを釣ってみたく、ブラジルでピラルクを養殖している日本人の方と知り合いになりました。
その日本人の方が、ピラルクの飼育水を隣の畑に撒いていたそうで、飼育水を撒く事で、野菜が青々とし、香りも良く、美味しく育つということを教えてもらいました。
このことがアクアポニックスを知るキッカケだったんだそうです。

実際にアクアポニックスを自分でもやってみようと、ご自宅のベランダでDIYをして始めたところ、やってみると凄く面白く、近所の幼稚園の園長先生に話をした際に、園でも作って欲しいと頼まれたんだそうです。
子どもが喜ぶと思っていたという濱田さん。子供たち以上に親御さんたちが喜んでくださったそうで、こんなに皆が嬉しくなるなら仕事に出来ないかと思い、株式会社アクポニを立ち上げました。

このアクアポニックスですが、現状、日本の法律では農地での養殖が認められていないということもあり、元々の法律との乖離があり、様々な解釈が出来てしまう課題がある一方、生産システムだけではなく、障害者雇用や観光農園など、そこに人が集まってくることで、多様なビジネスが生まれるというメリットもあると濱田さんは仰っていました。

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月曜日は、TBSラジオ 崎山敏也記者の「 さっきーの現場報告 」。
今回は、高齢化が進む鎌倉市の今泉台にあるニュータウンに住民主体でオープンした鮮魚店の取材報告をお送りしました。

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