TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』毎週月曜日~木曜日 朝8時30分から放送中!

7月12日放送後記

ふらっと こども電話相談室

TBSラジオで長年親しまれた名物企画「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを受け継いだコーナーです。パンサーの向井慧が「電話のお兄さん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。

今回は先週放送したけんせいくんの続編です。けんせいくんの質問は「なんでブラックホールに近づくと吸い込まれるの?」でしたが、聞きたいことが次々と出てきて、「ブラックホールは見えますか?」「ブラックホールに吸い込まれた人やロケットって知っていますか?」「宇宙服にはどんな機能がありますか?」と、まだまだ質問が止まりません。

Q. 本当に宇宙人を見たっていう人っていますか?(東京都 けんせいくん 6歳 小学1年生)

(回答した先生)荒井大作さん/株式会社アストロコネクト・代表

荒井先生:ブラックホールの話で言うと、大きな星があって、一生を終えて爆発したあともその大きい重力が残ってしまう。だからブラックホールは周りのものを吸い込むというふうになってます。

向井お兄さん:いやもうけんせいくん、いっぱい質問してくれました。引き続き宇宙のこと勉強してみてください。

― ちょっとここで質問したいことがあって!

向井お兄さん:はい。

― 火星を見た天文学者っていますか?

荒井先生:私たち人類は結構昔から、あそこに火星があるというのを知っていて、多くの天文学者は火星を望遠鏡で見たことがあります。

― どういう映像が残っていましたか?

荒井先生:昔の天文学者が望遠鏡で火星を見たときには、火星の表面には赤いところと黒いところがあって、しかもその黒いところが線みたいに見えたそうなんです。それで昔の天文学者は、火星には川みたいなものがあるんじゃないかと思ったそうです。

― 宇宙人はいるっていう予告もありますよね。

荒井先生:そう、そうなんですよ。

昔の人たちは望遠鏡で火星の黒い線を見て「あれは川かな? 船を運ぶための道なのかな?」というので、「運河」って名前を付けちゃったんですよ。運河というのは人の力で水が流れる道を作ってそこに船を走らせる・・・。

― ああ、それ知ってます。

荒井先生:ほんと? それが火星にあるんじゃないかって思っちゃったんですよ。だからこそ昔の人たちは、火星には火星人がいるんじゃないかと思っちゃったそうです。でも今はもっと性能の良い望遠鏡で火星を見て、探査機も行って、今のところ残念ながら火星人はいないだろうと。お水も昔はあったんですけど今はないということがわかっています。ただ、宇宙人は今のところいなさそうなんですけど、火星には昔なにかしらの生き物がいたんじゃないかと多くの科学者たちが本気で思っています。

― だから宇宙人の化石があるっていうことを思ってる人っていますか?

荒井先生:宇宙人はいるかどうかわからないですけど、生き物・・・もしかしたら植物かもしれないし、小さい微生物みたいなものかもしれないけど、なにかしらの生き物がいるんじゃないかというのは思っていて、その痕跡、化石みたいなものを今、火星にいる探査機が探しています。

― ちょっと知りたいんですけど、本当に宇宙人を見たっていう人っていますか?

荒井先生:それはいい質問ですねえ。それはですね、見たと思った人は「見た!」と言っているかもしれないんですが、残念ながら、それを多くの人が「それは本当だ」と思ったことは今のところ1回もないんですね。

― はい・・・。

荒井先生:けんせいくんに質問していい? けんせいくんがイメージする宇宙人って、どんな人?

― うーん、なんだろう。いろいろな、腕のいい宇宙人がいると思います。

荒井先生:腕のいい・・・! すごいですねえ。

― 例えば、宇宙に世界遺産を作ったりしてくれる。それで人間が驚くようなものを作る人もいると思います。

向井お兄さん:へえー!

荒井先生:あー、そうですか! ありがとうございます。日本の人はとかく「宇宙人はいるか、いないか」というと、いないと思う方が多いんですけども、けんせいくんみたいに「宇宙人ってこうかもしれない」とか、しかも姿形ではなくて、「こういうことをしてくれる」というところまで思い描いてくださる方ってなかなかいないので、今の答えはすごく参考になりました。ありがとうございます。

― ありがとうございます。あとひとつ質問があります。天文学者が持っているでっかい望遠鏡、わかりますか? そこに何の機能がついたりしていますか?

荒井先生:天文学者が持っている望遠鏡にどんな機能がついているか。まずは、私たちはこういうものを観測していますというものをいろんな人たちに伝えなければいけないので、必ず写真みたいなものを撮るんです。

それ以外にどんなものがあるかというと、自分たちが見てみたい星の色を正確に観測する装置とか、明るさを測定する装置とか、そういったものが付いてます。

― はい。

荒井先生:わかったかな?

― 宇宙のことをいろいろ知れて、嬉しかったです。

荒井先生:本当ですか! ありがとうございます。

向井お兄さん:もう本当にたくさん質問してもらって、こちらも非常に嬉しいし楽しい回になりました。またなにか質問が浮かんだらぜひ送ってきてください。

― さよなら、みなさーん!

向井お兄さん:ありがとう!

(回答者プロフィール)荒井大作さん。星の観察会や星空ツアーなどを開催している株式会社アストロコネクトの代表で、子どもたちに星や宇宙の魅力を伝えています。ユーチューブを使ったオンライン・プラネタリウムの配信や、星空を活かした地方創生なども行っています。

編集部おすすめ