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8月1日は、戦後、花火が解禁された日ということで「花火の日」と呼ばれています。

花火できる場所を探せるアプリ

今年は各地で大きな花火大会も開催されていますが、少人数で花火を楽しみたい、家の近くで花火をしたいという方も多いかもしれません。そんな方を中心に、今人気を集めている花火のアプリがあるんです。

開発した若松屋の営業部・竹内直紀部長のお話です。

若松屋営業部 竹内直紀部長
「HanaviNavi」という花火に関することがいろいろ検索できるアプリで一番人気があって使っていただいているのは、花火で遊ぶ場所、花火で遊べる公園が検索できるアプリ。花火をやる場所がないみたいな話を結構聞いたんですよね。花火をやれる場所をお知らせすることができないかと「HanaviNavi」を開発しました。東京をはじめ、神奈川、千葉、大阪だとか、福岡、広島とか大きな都市を中心に調査しておりまして、珍しいところ、えっと思うところは、日比谷公園なんかは事前に申請書を提出すれば、決まった場所では手持ちの花火であれば大丈夫だったり、銀座、中央区も基本花火ができる場所になっていたり、世田谷区とか、できないんじゃないのと思っているところも結構できるところあったりするんですよね。

花火できる場所をアプリで探せる!花火コーディネーターも活躍?...の画像はこちら >>

実は都心でも花火ができる公園が結構あるんですよね。TBSがある港区は区の決まりで花火を禁止しているので、基本的に公園での花火はできないんですが、現在東京23区のうち17区がこのアプリに載っています。冬にスタッフが泊まり込みで各地に行って、公園や自治体を回って花火ができる公園かを1つ1つ確認して載せているそうです。アプリで公園を検索すると、例えば「手持ち花火はOK、打ち上げ花火はNG」という条件や、水場があるかないか、大きな音が出る花火は禁止など注意事項も確認できます。若松屋は愛知県に本社がある花火屋さんで、2021年に名古屋にしぼってアプリを始めたところ想像以上のダウンロード数だったので、全国に拡大したそうで、今ダウンロード数は3万6000を超えました。

人気の花火は煙が少ないもの

アプリの人気からも花火の需要が高いことがわかりますよね。手持ち花火を「おもちゃ花火」と表現するそうですが、人気の傾向などはあるんでしょうか。台東区の花火店「長谷川商店」長谷川公章社長に伺いました。

長谷川商店 長谷川公章社長
基本的にはおもちゃの花火を扱っています。店頭で種類的には500。扱い自体は1000種類以上あります。ここ数年、お客さんが言うのは「煙を出したくない」とか、音の大きさを気にしているお客さんが結構多いですね。だから手持ちの花火も国産で長い時間燃えて煙が少ないっていうのが売れていますね。SNS映え、写真撮るのには適しているんじゃないですか。基本的にはコロナ禍にみなさん出かけられないから手持ち花火、要は打ち上げ花火以外を近所とか庭でやりたいっていうお客様が多かった。でも今年は打ち上げ花火もよく売れてますね。

花火できる場所をアプリで探せる!花火コーディネーターも活躍?

都会での花火、ということで迷惑にならないように煙が少ない花火が人気で煙が少ないことで花火や顔が綺麗に見えてSNS映えするところもいいみたいですね。店頭に500種類、実際に扱っているのは1000種類以上ということでしたが、お店にお邪魔すると壁に沿って両側にズラーっといろんな花火が並んでいてこれは選ぶのが楽しい、でも迷ってしまうんだろうなと感じました。

花火大会をプロデュース!?「花火コーディネーター」

そんな人のために、この長谷川商店には店内の全ての花火を把握している「花火コーディネーター」がいます。
どんなことをしてくれるのか、再び長谷川商店の長谷川公章社長です。


長谷川商店 長谷川公章社長
得意としているコーディネートというのが、ミニ花火大会っていうのがあるので、学校、幼稚園、老人ホーム、町会団体、そういう方たちの企画に合わせた構成演出を考える、どのタイミングでどの商品をどういうふうに火をつけていくか、プログラムを作ることがまず一つのコーディネート。あとはバラ売りでみなさん家族とかグループで買いに来る方。予算、人数、遊ぶ場所、年齢、フルオーダーで僕らはお客様の要望に合わせてお選びをする。配置の番号を決めて配置の図を作ってあげて、ここまでを全部お客さんに無料でお渡しする。僕らが結果が出るのはある意味翌年なんです。新規で初めてやったお客さんから、来年注文が来たときに「去年すごくよかったよ」と言ってもらえれば僕らのやってることが間違っていないということなので。各団体の花火師の笑顔が見られるのが一番楽しいとこだね。

花火できる場所をアプリで探せる!花火コーディネーターも活躍?

ミニ花火大会のコーディネートの依頼は毎年1500団体くらいあるそう。例えば順番も何でもいいわけではなく、コツは小さな花火からだんだん大きな花火に移っていくこと。火をつける順番やテンポなど、プロの視点で花火大会が盛り上がるようにコーディネートしてくれるんです。オープニングからフィナーレの盛り上げ方まで色々な演出方法を教えてくれて、花火の料金をお支払いすれば、コーディネートは無料で行ってくれるそうです。様々な取り組みがありますが、くれぐれもルールを守って安全に、夏の風物詩を楽しみたいですね。

 

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