TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』毎週月曜日~木曜日 朝8時30分から放送中!
8月2日(水)放送後記
ふらっと こども電話相談室
TBSラジオで長年親しまれた名物企画「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを受け継いだコーナーです。パンサーの向井慧が「電話のお兄さん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。
Q. どうしてお天気がいい日は川の水は多くて、天気があんまりよくない日は川の水が少なくなっちゃうの?(東京都 かぜのすけくん 6歳 幼稚園)
(回答した先生)長谷部愛さん/気象予報士
向井お兄さん:これはかぜのすけくんの家の近くの川のこと?
― そう。
向井お兄さん:天気が悪い日は川の水が少ないの?
― 少ないの。不思議に思ってるの。量が動いたりするんじゃないの。
向井お兄さん:ほおー・・・なるほど。かぜのすけくんがこうじゃないかなって思う答えもあるんだね。
― うん。量だね、量。
向井お兄さん:そこらへんがどうなのか、先生とお話してみてください。
― はあい。
長谷部先生:川っていろいろな川があるよね。かぜのすけくんの家の近くの川とかもっと大きい川とかいっぱいあるから、水が減ったり増えたりするのもたくさん理由があると思うんだけど。
向井お兄さん:普通は天気が悪くて雨がいっぱい降ったほうが川の水が多くなるイメージじゃないですか。
― 違う!
長谷部先生:そうじゃないんだ。
― 左側は多いのに、右側は少なかったよ。水が止まっちゃったのかな。
長谷部先生:川が二つあったの?
― うん。
長谷部先生:じゃあ、こういう理由じゃないかなってかぜのすけくんが思ったのはどんなことかな。
― 水があふれるとちょっと困っちゃうからじゃない。お風呂で水があふれるの困るでしょう、絶対。
長谷部先生:うん、困っちゃうね。じゃあ、ひとつ答えを言うね。
― えっ、何の答え?
向井お兄さん:あははは。かぜのすけくんの質問の答えかな。
長谷部先生:そう、雨が降ってるのに川の水が減ってるのはなんでかな? の答え。
― うん。
長谷部先生:川の水がたくさんになるとあふれて困っちゃうから、例えば海のほうに流したりとか、かぜのすけくんの見た川の隣の川に流したりとか、ほかの場所にその水が流れるようにしているというのがひとつ考えられます。あともうひとつあるんだけど、かぜのすけくんが見ている川の近くに海はあるかな?
― そう。でもいちばん遠いところは、着くのにちょっと疲れちゃうなと思う。
長谷部先生:疲れちゃうけど、行けるぐらいの場所にあるのかな。
― うん。あーあ、海に行きたかったなあ。
長谷部先生:はははは。そうか。そのくらいのところに海があると、実は川の水と海の水は関係していて、海の水って時間によって多くなったり少なくなったりしてるんですね。
― え、そうなんだ。
長谷部先生:そうなの。
― だからいろいろ増えたり減ったりするんだね。色も関係あったし。
長谷部先生:そうそう。雨が降って川の水の色が変わっちゃったりすることもあるし、海の水が増えたり減ったりして、それが川の水が増えたり減ったりすることにつながることもあるんです。だから雨が降っているのに川の水が減るっていうこともあるんだよね。
― (そばにいるお母さんに)ねえ、いつになったら終わるの?
長谷部・向井:ははははは。
向井お兄さん:だから二つですね、考えられる理由は。雨が降って川の水が増えすぎちゃって危ないかもしれないから、それを人が調節して少なくしているんじゃないかというのと、海の潮の満ち引き・・・
― いつになったら終わるのかな。
向井お兄さん:もうすぐ終わるよ、もうだいぶ終盤に来てるからね(笑)。海の水が影響して増えたり減ったりしているんじゃないかっていう二つが考えられる。
長谷部先生:でもねかぜのすけくん、川の水が減っているというのを見つけたことがすごい発見だからね。
向井お兄さん:かぜのすけくん、今の先生の話を聞いて納得できたかな?
― うん、できた!
向井お兄さん:よかったです。かぜのすけくんありがとうね。バイバーイ。
― バイバーイ。
向井お兄さん:面白いお子さんでしたねえ。
長谷部先生:面白かったです。
向井お兄さん:「もう終わらないかな・・・」っていう心の声がしっかり出てましたけど(笑)。
(回答者プロフィール)長谷部愛さん。気象予報士と防災士の資格を持ち、現在、TBSラジオやYahoo!の動画サイトで天気の情報を伝えています。大学の特任教授として、有名な絵画やアニメ、マンガに描かれた天気を読み解く授業も行っています。