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9月30日(土)放送後記
10月1日は「醤油の日」です!
2002年に醤油業界が制定してから今年で22年目。この醤油の日を記念したイベント【醤油の日の集い】に参加してきました。
日本醤油協会主催の「第50回 全国醤油品評会」の受賞者発表と表彰が行われました。

記念すべき第50回全国醤油品評会!農林水産省大臣官房長賞は10のメーカー、そして農林水産大臣賞は5のメーカーが受賞しました。
まず福島県の【合資会社山形屋商店】「ヤマブン別上こいくち醤油」。昨年のうすくち醤油に続き、2年連続受賞!造っている3種類の醤油すべてが大臣賞受賞という快挙を達成!出品のきっかけは東日本大震災。風評被害で県外との取引が無くなってしまったことで、良い醤油を作り、地元のためにと出品し受賞しました。
続いて醤油作りが盛んな千葉県から【ヒゲタ醤油株式会社】「特選こいくちしょうゆ」。400年の伝統あるヒゲタ醤油株式会社。江戸の味を造ったという誇りのもと、社員一同これからも挑戦を続けます!と力強くお話しされていました。
長野県の【山本屋糀店】「こみやましょうゆ 源泉」。源泉というだけあって、澄んだ香りが特徴の醤油。

愛知県の【佐藤醸造株式会社】「七宝 国産特級醤油」。6代目の思いが詰まった醤油が受賞です。本質を受け継ぎ、新しいものへの挑戦もしていて、アンテナショップでは、醤油を使ったパンやかき氷といったアイデア商品を出しています。創業150年これからも美味しい醤油を造り続けますとお話しされていました。
愛知県の【日東醸造株式会社】「竹」。白醤油が受賞です!白醤油は生産量が少ないので、これを機会に広く知って欲しいとのことです。小麦95%、色が濃くなるので火入れも行わない、造るのに神経を使う変わり者の醤油が白醤油だそうです。その個性が強いところが好きだとお話しされていたのが印象的でした。小麦100%の「しろたまり」(しょうゆ加工品)にも力を入れています。
※受賞された5つの醤油を味見できるコーナーも、今年復活していて大人気でした。
「山形屋商店(福島)ヤマブン別上こいくち醤油」 ホッキ飯

「ヒゲタ醤油(千葉)特選こいくちしょうゆ」 いわしのなめろう

「山本屋糀店(長野)こみやましょうゆ源泉」 鯉のうま煮

「佐藤醸造(愛知)七宝国産特級醤油」 手羽先

「日東醸造(愛知)竹」 へきなん焼きそば

どのお料理もとても美味しかったです!!醤油の味をしっかり感じるのに、こんなにも色々な味に変化する、料理に馴染む醤油!すごいです。ほかに「第17回しょうゆ感想文コンクール」の発表もありました。全国375点の応募の中から最優秀賞を受賞した3作品の、本人朗読が流れ、聞き入りました。どの作文も素晴らしく、特に小学3年生の女の子の「しょうゆの匂いで年末年始を思い出します」というお話。年越し蕎麦やお餅を食べるのにも欠かせない醤油。醤油の香りで家族全員が揃って、1年が終わることを感じると・・・会場全体が優しい空気に包まれました。

記念講演では「知らないと損する塩の話」
ソルトコーディネーター 青山志穂さんによる講演で、1時間なのにパワーポイントを90枚作ってきちゃったという掴みから始まりました笑。基本の調味料「さしすせそ」の塩と醤油。まずは塩と醤油の共通点についてお話がありました。地域性があること、大中小の製塩所があること、そして何より醤油を造るのに塩が欠かせないということ。所有するお塩コレクションの数は2000種類以上!日本に流通している塩は海外のものも含めて4000種以上あるそうです。
江戸時代は日本人の塩の平均摂取量は30g、肉体労働が多かったからとのことですが、減塩、減塩と言われる昨今では考えられません。
