TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月~木曜日の11時から放送中!
10月24日(火)放送後記
生活の知恵を授かるコーナー「スーさん、コレいいよ。」ゲストは、料理家の沼口ゆきさんでした。前回は「おうちで簡単・台湾料理」を教えていただきました。
「日本人の口によく合いますし、 特に家庭料理ではパパっと作れて白ご飯に合うようなものが多いです。 季節の食材を上手に取り入れて、 食で体の調子を整えるという考えが根付いているのも魅力だと思います。」
この調味料があれば、たちまち台湾料理に変身!沙茶醤
沙茶醤とは、干し海老、干し魚をベースににんにく、エシャロット、香辛料などから作られる台湾で人気のちょっぴりスパイシーな調味料。スーパーマーケットや市場では缶入り、瓶入りのものが売られていて、何種類かのメーカーのものが手に入りますが、食堂や火鍋店では手作りする店もあります。
『牛肉と空心菜の沙茶炒め』は最も有名な沙茶醤を使った炒め物ですが、ラム肉(台湾では羊肉=ヤギです)や魚介との相性も抜群です。他に火鍋のたれに使ったり、焼きそば、チャーハン、餃子のたれなどにも使います。
カルディで販売しています。ほかにオンラインストアや、台湾食材のお店には必ずあると思います。今回もってきたのはカルディで売っている「牛頭牌 ブルヘッド サーチャージャン」税込み398円。
今回は、こんな沙茶醤を使ったレシピを教えていただきました!
沙茶たまごチャーハン

1人分の材料です。
・ご飯 茶碗山盛り1膳分(およそ200g)
・卵 1個
・ロースハム 1~2枚
・青ねぎ 1~2本
・沙茶醤 大さじ1
・塩 少々
・醤油 小さじ1
・サラダ油 大さじ1と1/2
作り方
フライパンに油を強火で熱し、溶いた卵を流し入れ、木べらで大きく混ぜます。半熟状態のうちにご飯を加え、卵をほぐすように手早く炒め合わせます。細切りにしたハムと、小口切りにしたねぎ、塩少々と沙茶醤を加えてさっと炒め、仕上げに鍋肌から醤油を加えて完成です。
沙茶 釜揚げうどん

これは、沙茶醤を使った沼口さんのアレンジレシピです。日本の“釜揚げうどん”のタレに沙茶醤を入れるのがおいしいんです!まずはご賞味ください。
1人分の材料です。
・冷凍うどん 1玉
・沙茶醤 大さじ1強
・醤油 小さじ1
・生卵 1個
・青ねぎ 適量
・香菜 適量(なくてもOKだそうです)
作り方
たれ用の器に沙茶醤、醤油、卵、小口切りにしたねぎを入れます。
・冷凍うどんを茹で、ゆで汁ごと器に入れ、たれにつけて召し上がって下さい。
・お好みで、たれに黒酢を少々加えてもOK。
(今日はスーさんのために、米粉うどんで作りました)
Q.沙茶醤、その他のオススメの使い方は?
・ラムとトマトの炒め物 仕上げに香菜たっぷりのせて(トマトとの相性も〇)、マヨネーズと沙茶醤を混ぜてディップ、蒸し野菜に添えて、肉まんにちょこっとつけて、おでんの味変(辛し代わり)、ピザトーストのソースに使えばビールのおつまみに、豆苗炒め、きのこ炒め等シンプルな炒め物のアクセントに。
焼きそばや焼うどんはサーチャージャンに醤油とほんの少しの甘口カレールー(湯で溶いた)を隠し味に加えると美味しい。

沼口ゆき
ル・コルドン・ブルー東京校、リッツ・エスコフィエ・パリ料理学校などで学び、料理研究家・有元(ありもと)葉子(ようこ)さんに師事し、独立後は築地を拠点に活動。台湾料理のおいしさとおおらかさに魅了され、2015年、秋から台湾へ留学すると、飲食店のアドバイザーなど現地の仕事もスタートさせ、東京と台湾で料理の仕事に携わっていらっしゃいます。 著書に「はじめてなのに現地味 おうち台湾菜(たいわんつぁい)」や「台湾調味料いただきます手帖」などがあります。