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12月11日(月)放送後記
みなさん、自分の歩き方、どうなっているのかわかりますか?普段から履いている靴底のすり減り方から、どういう歩き方の傾向があるのかわかるそうです。
近藤夏子アナウンサーも、幼少期にバレエをやっていた影響からか、靴の底の外側だけが、異様に減りやすいのが気になっているとのこと・・・ぜひ、皆さんも一緒にチェックしていきましょう!
今回、日本で唯一の「足」の総合病院、医療法人社団青泉会「下北沢病院」の理事長、久道勝也さんと看護部統括師長の池上吾郎さんに教えていただきました。
歩き方が悪いと、どんな問題がでてくるのか
「歩き方が悪いと、たくさん歩いても、身体のどこかへ過剰な負担がかかってしまいます。過剰な負担がかかることで、筋肉のバランスの崩れ、腰痛や骨盤の歪み、関節や靭帯への過剰な負荷による炎症、姿勢の乱れから慢性的な疲労などの原因となります」。ただ「歩き方を改善することで予防することができると考えられます」ということなので、まずは自分の歩き方に問題があるのかを確認するのが大事ということですね。では、実際に靴底の減り方のパターンをご紹介します!
すり減り方の4つのパターン

パターン①「かかと全体」
かかと全体の方は「前方への体重移動がうまくできず、後ろ重心で、かかとを擦って歩行している可能性があります」。歩行時に地面からの衝撃を腰で受けるので腰痛の原因にもなるようです。
パターン②「内側だけ」
「内側がすり減るのはかかとが傾き、過度にアーチが崩れた【回内足】の状態になっている可能性があります。
【回内足】は様々な足のトラブルの原因になります」。回内足というのは、かかとの骨が内側に回って倒れた状態の足のことを言うそう。内股歩きの方に多いみたいです。アーチが崩れると、親指が外側に曲がり、付け根は出っ張る「外反母趾」になりやすいそうです。
パターン③「左右非対称」
左右非対称の方は「姿勢などによって脚の長さが非対称だったり、どちらかの足に重心が偏っていることが考えられます」。つまりこの場合、体のどこかに問題点があり、過度な負荷がかかっているということになるみたいです。
パターン④「外側だけ」
「外側が強くすり減るのは、重心を内側に移動できず、衝撃を十分に吸収できていない可能性があります」。
では正しいすり減り方は「左右の足ともバランスよく、かかとの外側が、少し減っていればOK」とのことです。
正しい歩き方もお伝えすると、「かかとの少し外側から着地し、次に足裏全体がつき、すねが前に倒れ、親指の付け根で地面を蹴っていく。これが正しい歩行をしている証拠で、足首や足の親指の関節が効率よく使えているので大きな問題がない」そうです。偏った減り方を直す方法にはインソール作成、歩行指導、正しい靴の選択と履き方、足の爪切りやケアなどがあります。
この下北沢病院の医師団による書籍『歩く力"を落とさない! 新しい「足」のトリセツ』によりますと、ヒールがある靴を履いていると、足の関節が徐々に変形することにつながるので必要なときだけ着用するように薦めています。
足の指の爪は、上から見たときに肉が見えない程度残して、スクエア型、先端を直線型にカットするのが歩くには良いそうです。
またシューフィッターがいるショップに行って、自分の今の足を計測してもらって購入するのもおすすめだということです。すでに症状があるのであれば、下北沢病院のようなところで、医療用のインソールを処方してもらいましょう。

足にトラブルがあると、それをカバーしようとして歩き方が悪くなり、ひざや腰が痛くなり、姿勢のバランスも崩れ、ほぼ全身にトラブルが広がってしまうということなので、まずは簡単にチェックできる靴底のすり減り方から、自分の歩き方の問題を確認してみてください!