コラムニストの犬山紙子さんが、今注目していることをお話しする「あのことニュース」。5月11日の放送では「メンタルケア」について取り上げました。
GWもあけて仕事や学校が憂鬱な方も多いのではないでしょうか。
メンタルケアにおすすめ!犬山紙子おすすめの書籍
犬山:メンタルケアという意味ですごくおすすめな漫画作品があってそれがですね、「大丈夫倶楽部」という井上まいさんが書かれている漫画になります。
犬山:主人公が ”なんか私大丈夫じゃない” と、そういう状況が多々ある。仕事をしてても今私大丈夫じゃない。会社帰り、大丈夫じゃないから帰れないとか。ストレスでしんどいな、動けないなとか。その瞬間に自分で対処していく方法をたくさん考えていて。
それを、海岸で出会った謎の生き物。白いポッテリとした可愛らしい生き物と一緒に大丈夫倶楽部を結成して、「こんなことをしたら大丈夫になるね」っていう話しをしていく物語なんですけど。
犬山:例えば、お米が大好きなので炊飯器だけはいいものを買って、炊き立てのお米の匂いを嗅いで食べるとか。ほんと人によって違うと思うんですよ。
井上:なんかスイッチを持っておくみたいなことなんですかね。これをやればメンタルがゼロになるとか、自己暗示じゃないですけど…
犬山:そうなんですよ。
井上:そういうのでもいいんだ~
犬山:その現金40万円を見ると、最悪どこか旅で逃げられるっていう。それをやっぱり現金で持ってるのがいいな~真似したいな~って思いながら読んでいて。
"コーピング"ってなに?
犬山:これらを、心理的な専門用語でいうと「コーピング(coping)」って呼ばれるものだと思うんですね。「コーピング」って言うのはストレスに対処するための行動のこと。
井上:このコーピングはいろんな種類があると楽になるんですか?それとも一つ絶対的なものがあればという考え方なんですか?
犬山:一つでもあるとすごく楽になると思うんですよ。そして、それを自覚しておけばすごく良いと思います。まあ、3つくらい持ってるといいのかな。例えば、自分をギュッとハグするようにトントントンと体を叩くとなんか落ち着くとか。あとは、よく言われる身体を動かしてみるとか。あとは気持ちを書いてみる。
井上:それ良いって言いますよね。
犬山:そう言ったコーピングを例えばこんなのがあるよっていうのを、公認心理師の伊藤恵美さんが"セルフケアの道具箱"という本で書かれてるんですよ。"ストレスと上手につきあう100のワーク"ということで、たくさんそのセルフケアの方法が具体的に書かれていて。これは私もかなり助けられていて。この中で載っていた方法だと、嫌なことでモヤモヤしてるときは何が嫌なことなのかなっていうのを自分で考えて、それをなんかこう…茶色いものでコーティングして(笑)それを川にザッと流すっていうことを想像するっていう、私はこれ結構性にあってたんですよね。
占いもいいけど、カウンセリングも頼ってみて!
井上:不思議だなと思うのが、体が風邪を引くっていうことはすごく受け止めやすいじゃないですか。風邪ひくと何が原因だろうっていうのを自分で突き詰めて、それに合う処方箋というか薬をもらう。心も同じように風邪引いて当たり前なはずじゃないですか。
でも、そこに関しては何か意識がちょっと自分自身が薄いというか。心も風邪をひくからどの部分が風邪をひいてて、それにどういうアプローチをしようかっていうのを突き詰めれば良いのに、なんとなく不安とか。
犬山:まさしく。身体のケアの方法って習うじゃないですか。心のケアの方法って習ってこないですよね。これもうちょっと、きちんとそのエビデンスのある方法があるので教えてほしいんですよね。ケアの仕方だったりとか。
私自身も昔不安症になったことがあって。声が出せないんです。
井上:不安症ってのはどういう症状?
犬山:本当に不安で不安で、動悸があって。私はそこまで重症ではなかったのですぐ心療内科行って、受診して結構早めによくなったんですけど。でもやっぱりそこで心療内科とか、そのメンタルケアに対して何か偏見があると行かなくなる。
井上:そうなんですよね。
犬山:なんで、今自分でできる手軽なセルフケアの話をしたんですけど、カウンセリングもおすすめだなって。
次回の放送もお楽しみに。