日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
梅雨の季節、朝からだるさや疲れを感じることはありませんか?そんな時こそ試してほしいのが「麦とろ丼」です。6月16日は実は「麦とろの日」。この季節の変わり目にぴったりの栄養満点メニューを、料理研究家の浜内千波さんに教えていただきました!
ビタミンB1トリオで疲労回復!
麦とろの魅力は何といっても「ビタミンB1トリオ」の力。このトリオとは「押し麦」「長芋」「豚肉」の組み合わせです。「疲労回復のビタミンB1と覚えていただくといい」(浜内さん)特に押し麦は水溶性食物繊維が豊富で腸内環境を整えてくれます。「腸内細菌のエサになる」と浜内さん。さらに麦は「ビタミンB1が入っているから疲れ知らず」なんです!
押し麦とは?最近は学校給食で活躍中!
押し麦には「押し麦」と「もち麦」の2種類があります。押し麦は文字通り押してあり、線が入っているのが特徴。比較的お財布に優しく、お米の約半分の金額で購入できるのもポイントです。
実は押し麦は学校給食でも大活躍。全国で60~70%の学校で使われています。子どもたちには「プチプチして美味しい」と評判で、食物繊維源として重宝されているのです。
とろろの主役長芋の正しい保存法
とろろの主役となる長芋は、山芋の仲間。ジアスターゼという消化酵素を含み、炭水化物の分解を助けてくれます。消化が弱い時期にぴったりの食材です。
長芋の残りを保存する際のポイントは「キッチンペーパーで水分を吸い取り、ラップで包む」こと。これで2~3週間は保存できるそうです。また、気になるひげ根はガスコンロの台で「ぶわっ」と焼くか、IHの場合はアルミホイルでこすれば取れるそうです。
肉入り麦とろ丼
お安い押し麦お肉は豚こまでOK!ビタミンB1だらけなので、この時期うってつけの丼です!

材料(2~3人分)
長いも 200g
水 50㏄
醤油 大さじ1
鰹節 小1/2袋(2g)
押し麦ごはん 適量
豚小間切れ肉 150g
醤油 大さじ1弱
砂糖 大さじ1弱
わさびや刻みのり お好みで少々
作り方です。
長いもはすりおろし、水、醤油、鰹節を混ぜる。
肉は一口大に切り、醤油、砂糖を混ぜて焼いておく。
押麦ごはんの上に焼いた肉をのせ、とろろをかける。
わさびや刻みのりをお好みでのせていただく。

食べる際のポイント
麦とろ丼の魅力は「よく噛んでゆっくり食べること」。
長芋をすりおろす際は、少し水を加えて伸ばすのがポイント。「絡みやすくなる」と浜内さん。特に山芋の場合は水を多めに加えるといいそうです。
疲れを感じる梅雨時期、ビタミンB1トリオの力を借りて元気に過ごしましょう。手軽に作れる「肉入り麦とろ丼」で、腸内環境を整え、疲労知らずの毎日を過ごしてみませんか?

(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)