石井正則(七代目自転車名人)と疋田智(自転車博士)がいろんな角度から自転車の魅力を発信するTBSラジオ「ミラクル・サイクル・ライフ」(毎週日曜日18時30分~19時) 今週の「ポイント オブ サイクルトーク」はこちら!
元プロロードレーサーでサイクリングプロモーターの別府史之さんをお迎えしました。
別府さんは1983年4月10日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市のご出身です。
今回は渡欧直後のお話を中心にお聞きしました。
高校卒業後、フランスへ渡られた別府さん。当時は「日本人がヨーロッパの自転車レースで活躍するなんて無理」と多くの人が口を揃えていた時代です。インターネットもなく、情報源といえば雑誌やビデオくらい。そんな状況の中、別府さんは「手探りで見えない梯子を自分の手足で登っていた」と振り返ります。「現地の選手でもプロになれるのはほんの一握り」というお兄さんからの忠告もあったそうで、生半可な気持ちでは夢を実現できないと覚悟されていたそうです。
また、お父さんからの後押しも大きな力となりました。「100パーセント成功するかはわからない。でも、今しかできないことに挑戦してほしい」と背中を押してくれたそうです。別府さんご自身も、「たとえプロになれなくても、ヨーロッパで得た経験は必セカンドライフに生かせる」と、前向きな気持ちを持つことができたそうです。
そして、数々の試練を乗り越えることができたのは、「未来をイメージする力」だと別府さんはいいます。「イメージが浮かべば、あとはそれを現実に近づけるだけ。イメージが大切なんです」と語る姿が印象的でした。また、「サイクルロードレースは、スタートからゴールまでの間にどう走れば勝てるか、力をマネジメントする競技。
(TBSラジオ『ミラクル・サイクル・ライフ』より抜粋)