「私たちの未来は、私たちで作る!」
「サステバ」は、あなたの「困りごと」、「モヤモヤ」、「お悩み」、
もしくは、「変えていきたい社会の課題」などを通して、みんなで一緒に「これから」を考えていく番組です。
今回は、先月行った公開収録で会場のアンケート用紙に記入していただいたモヤモヤを紹介しました♪
「着付師」の資格を取りましたが、怖くて、人様に着せられません。
小泉
なんで怖いんだろう。私は結構、着物を着付けてもらうことも多いじゃないですか。時代劇とかをやっていたら毎日着付けていて。あれは、着る方も力を合わせるとすごく簡単なんですけど、例えばお子さんとか成人式とかで着付けるとちょっと難しいのかもね。
大石
あー。
小泉
着物を着慣れている人で練習とかをさせてくれる方がいたらいいですけど。もしかしたら、高齢者の方とかって着物を着た回数が多いじゃないですか、だから高齢者施設にボランティアとかで行ってみるとか?
上村
着付師の資格を取るのはすごく大変と聞いたことがあって。だからそれを取れるほどの実力はあるということですから怖がらずにチャレンジして欲しいなと思います。
大石
最初の一歩目にすごく勇気がいるからね。「そこ、違うんだけど!」とか言われちゃったらね…
上村
「着物警察」っていう人がいるみたいですからね。SNSとかで写真がアップされると「ここがよれてる」「着付けが下手」とか、言う人がいるんです。
小泉
いやいや、それは、その人が間違えていて。着物は元々日常着だからどう着てもいいし。昔の写真を見てみてください。明治とか、その前の時代の人の着方、めちゃくちゃ独創的。
大石
そうなんだ。
小泉
よれよれだったり、襟の合わせとかも縦にキュッとやるその時代の流行りとか、逆に横に開いているとか、あるんですよ。だから、「こうなってる、ああなってる」って言うのは今の価値観なんだよね。着物が正式なものになっちゃってるのかな。
大石
正装としてね。
小泉
花嫁さんとかだったらしょうがないかもしれないけどね。もっと気楽に着るもののほうがいいから。
大石
むしろ新しいタイプの着付けが個性になって生まれるかもしれませんよね。
小泉
逆に、元に戻るんだと思います。
大石
そうか、そうか。
小泉
さえちゃんは結婚したときに着物を着たでしょう?
上村
ありがとうございます。和装を着ました。白無垢と色打掛を着て撮影しました。
小泉
あれはちゃんと、着付けの方が綺麗に着せてくれたの?
上村
はい。ヘアメイクと着付けを両方できる方が一人で着付けてくださいました。仕事でも浴衣だったり、お正月に振袖を着ることもあるんです。人によって着付け方が(違う)。紐を骨のあるところに結ばれると痛かったりするんですよね。
小泉
そういう時、私とかは息を吸っておくんですよ。そうやってお互いにできると結構大丈夫なんですよね。
上村
そこで、お腹をへこませちゃってると、あとで痛くなったりします。
大石
ちょっと調べたら、着物の着付けってマーケットが伸びてるみたい。外国の方とかでも着たい人が多いらしいですよ。
小泉
浅草とかで着物を着ている人多いですよね。若い子も、レンタルとかやっていたりするから。京都とかもそうなんじゃない?
上村
あと、花火大会とか、大きなお祭りがある時は予約をしようとしても全然取れないって聞くので、そういう時とかは需要がありそうだなと思います。
小泉
あとは成人式、七五三とかね。
番組後半もお便りを紹介♪
獣医さんから届いたメッセージ
番組後半もメッセージをご紹介しました♪
私は動物病院で働く獣医師をしています。
猫が好きで、保護猫活動もしていますが、最近、よく感じる事があります。
血統種の保護犬や保護猫を購入して動物病院に来院される方がいます。健康チェックという事で来院されるのですが、その保護犬や保護猫は、血統種や血統種の MIX であったり、なかには、生後 2 ヶ月くらいの子達もいます。
本来、「保護犬や保護猫」というのは、飼い主さんが突然亡くなったり、その地域で増えてしまった猫だったり、多頭飼育崩壊だったり、行き場のない犬や猫の事を指しているものだと思います。
ところが、ここ最近は、恐らく、ブリーディングした犬や猫で売れなかった子や、繁殖を引退した犬や猫、先天性疾患の犬や猫を「保護犬や保護猫」として販売しているのです。
しかも、ペットショップや正規で購入するよりは安い値段ですが、そこそこの金額で売られています。
元々の「保護犬や保護猫」の意味を間違えている気がしてなりません。
ペットショップやブリーダーで残ってしまった犬や猫は、きちんと本当の事を伝えて購入してもらえばいいのではないかと思ってしまいます。
「保護犬や保護猫」を飼いたいと善意で思って下さっている方々の気持ちを、「保護」という言葉で利用するのはやめてほしいと思う、今日、この頃です。
小泉
こんなことが起こっているんですね。私は、犬も猫もみんなかわいいです。どこで売られていても。
大石
うん、うん。
小泉
本当にそう思う。でも、結局飼う方ではなくて売る方の問題としてのルールというか、それがちょっと許せないですね。飼う人には罪がないと思うし、動物との出会いって運命だったりするから。
大石
ね。
小泉
売れるから。保護猫とか、環境問題とかもそういうことがあるけど、そこの付加価値を利用しているってことですよね。
大石
人の善意を悪用するようなことですもんね。
小泉
そうですね。
上村
こんな実情があったとは、知らなかったです。
小泉
そうですね、私も気が付かなかったです。
上村
そもそも、保護犬や保護猫って、善意で、無料で、が基本ですか?
小泉
譲渡料みたいなものが発生することもあるらしい。というのも、責任を持って欲しいということで。
大石
うん。
小泉
嫌だなと思います。
大石
そもそも、定義もないんですかね。「保護」という言葉を使える定義。例えば、僕らの世界では「再エネ」っていう言葉を使うための定義があるんですよ。ちゃんと定義づけされていないとやりたい放題になっちゃいますよね。
上村
先ほどのメッセージの中で説明されていたものが概ね合っていて、「飼い主が飼えなくなった、あるいは亡くなった犬や猫」「保健所や愛護センターに収容された野良犬、野良猫」そして「虐待や多頭飼育崩壊からのレスキュー」ということだそうです。
大石
消費者の皆さん、この3つを理解して飼っている人やペットを譲り受ける人、そんなに多くはないと思いますからね。
小泉
そうですね。
上村
大石さんからもありましたが、環境ビジネスでも「エコ」や「サステナブル」といった言葉を前面に出すことで、
実態とはかけ離れた印象を与えるのが「グリーンウォッシュ(見せかけの環境配慮)」と言われていますよね。今回も、犬や猫に「保護」という言葉を使うことで飼う側の「善意」と「納得」を引き出しやすくなる。そして購入ではなく保護とすることで、ビジネスが社会貢献のように見える構図がでできてしまっている。
小泉
あー、ひどいな。一方で、本気で、殺処分寸前の犬や猫を救ったり、飼い主が亡くなってしまった家から救っている人たちもいる。本気でやっていて、自費とかで犬や猫を救っている人たちも世の中にはいっぱいいるから。この「儲けよう」っていう精神でこうなっているなら本当に嫌だな、と思いますね。
私は犬も猫も好きなので、SNSとかでそういったことも流れてきて。個人で保護している人とかで「ちょっと生活が逼迫してきたから助けてください」っていう投稿があったりするの。そこをみるとAmazonのほしいものリストとかがあったりして、たまに寄付しているんです。
大石
うん。
小泉
お金を取るならそういうところに寄付してくれたらいいのにね。
(TBSラジオ『サステバ』より抜粋)