日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。



月曜日は、1時台後半に地元民にはおなじみの商品や、どのご家庭でも食べられている郷土料理など、リスナーの皆さんに、
「ご当地の生活情報」を教えてもらう「集まれ!全国アレコレ物産展!」をお送りしています。(今週だけ別のコーナーですが)

その中で、先月14日に、ラジオネーム「むぎママ」さんから渡辺製菓株式会社の「特上まころん」というお菓子をご紹介いただきました。

「まころん」はピーナッツを主原料にしたお菓子なんですが、実はこれが「『仙台駄菓子』というジャンルの1つである」というのもいただいたメールに書いてあったんです。

改めて、「仙台駄菓子」とは、宮城県の仙台市や松島地区で、江戸時代から受け継がれている、伝統的で素朴なお菓子のことを指すんだそう。

まずは、宮城県仙台市に本店を構える、元祖仙台駄菓子本舗、熊谷屋「仙台駄菓子 詰め合わせ」をスタジオにご用意しました。

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スー・小笠原:日本茶緑茶が合いますね!

元祖仙台駄菓子本舗、熊谷屋さんの「仙台駄菓子 詰め合わせ」は店頭はもちろん、公式オンラインショップでも購入することができ、240gのものは税込1,188円でした。様々なサイズがありますので、ぜひホームページを確認してみてください。
(中身は、季節によって変わるようです。注文時、ご注意ください。)

この仙台駄菓子を皮切りに、意外と全国にもご当地の「郷土駄菓子」があるのではないかと先日の放送でも話していたところ、リスナーの皆さんからたくさんメールをいただきました。

ということで、きょうはリスナーさんから教えてもらったものと、スタッフが調べた全国の「郷土駄菓子」ご紹介します。

関口屋菓子舗の『盛岡駄菓子』

帰省中の皆さん、あなたの地元にもあるかも? ご当地お菓子!

こちらは、ラジオネーム:深煎り豆さんからいただきました。


月曜日の全国アレコレ物産展の仙台駄菓子のお話を聞きながら、盛岡駄菓子もあるから小笠原さんから紹介があるかなと思ったら無い!これは盛岡出身の私がご紹介しなければと思い、メールを送らせていただいた次第です。



盛岡駄菓子を作っているのは盛岡市にある関口屋菓子舗。素朴ですがどこか懐かしく、思い出すとまた食べたくなる味で、中でも「たんきり」「豆銀糖」「石衣」「焼酎糖」「黒はっか糖」が盛岡駄菓子と聞いて思い出す代表的なお菓子かと思います。私がよく買うのはたんきりと焼酎糖で、たんきりは、きな粉や水飴などを練って短冊状に切られた素朴な味のお菓子で、他に青きな粉味やごま味があります。焼酎糖は可愛い花柄の筒状の容器に入っているので、お土産にするととても喜ばれます。

また他の地域のご当地駄菓子はないかなとのことでしたが、私が知っているのは山形の鶴岡駄菓子、福島の会津駄菓子があり、盛岡、仙台と合わせて東北四大駄菓子と呼ばれています。それぞれ歴史がありますが、城下町には庶民向けの菓子文化が各地にあったのだろうなと想像されます。

今回は、関口屋菓子舗さんの盛岡駄菓子の「お楽しみ袋」= 詰め合わせをスタジオにご用意しました。

「関口屋菓子舗せきぐちやかしほ」は、創業明治26年の盛岡駄菓子の老舗。
盛岡駄菓子とは、もち米や胡麻、豆などを黒砂糖や水飴を入れて甘さを出した素朴さのあるお菓子のことなんだそう。

スー・小笠原:このごまの風味が鼻からふわーって抜ける!やっぱり仙台と盛岡でこんなに違うのかっていう雰囲気

店頭はもちろん、楽天などの通販サイトなどでも購入することができ、番組で購入した関口屋菓子舗さんの盛岡駄菓子「お楽しみ袋」は税込648円でした。

富山県『T五(ティーゴ)』

帰省中の皆さん、あなたの地元にもあるかも? ご当地お菓子!
帰省中の皆さん、あなたの地元にもあるかも? ご当地お菓子!

こちらは、ラジオネーム:ぽんず侍さんからいただきました!

夫の地元富山のおすすめのお菓子と言えば干菓子の「T五」です。
元々、幕府への献上品としても有名な「薄氷」というもち米と和三盆を使った薄いおせんべいのような干菓子があるのですが、
それをさらに進化させた商品が、この「T五」になります。

まず、見た目が美しい! そして、作りが繊細なので、綿に包まれて売られています。



味は、桜抹茶ゆずゴマ和三盆が1セットになっているのでその風味の違いを楽しみながら、ぜひ食べてみてください。北陸限定で、紅茶と加賀棒茶のフレーバーもあります。

ということで、スタジオにご用意しました。

帰省中の皆さん、あなたの地元にもあるかも? ご当地お菓子!

薄氷とは?
富山県小矢部市おやべしに本店を置く「五郎丸屋」の銘菓で、薄く張った氷を模した干菓子ひがし。
餅米で作った薄い煎餅に、和三盆糖を刷毛で丁寧に塗り、乾燥させたもの。

T五とは?
富山県に本店を構える「薄氷本舗うすごおりほんぽ 五郎丸屋ごろうまるや」が製造販売している干菓子。
富山産のお米を使用した薄い煎餅に、素材を混ぜた高級和三盆を独自の製法で塗り重ねた干菓子ひがしです。
こだわりの和の天然素材でこしらえた五ツのTONE(色合い)とTASTE(味わい)で「T五(ティーゴ)」。

帰省中の皆さん、あなたの地元にもあるかも? ご当地お菓子!

スー・小笠原:本当に書いてある通りで、雪が口の中で溶けるように!富山美味しい!

店頭はもちろん、公式オンラインショップや富山県のアンテナショップ「日本橋とやま館」でも購入することができ、10枚入りで税込1,404円です。

飛騨高山の駄菓子!!

帰省中の皆さん、あなたの地元にもあるかも? ご当地お菓子!

こちらはスタッフが調べてきました。岐阜県飛騨高山にも郷土駄菓子があって、豆板、こくせん、甘々棒が「飛騨の三大駄菓子」と呼ばれているんだそう。今回は「まるでん池田屋」さんの駄菓子詰め合わせを用意しました。

スー小笠原:よもぎ美味しい!抹茶とは違う...このかみごたいのこう、お茶漬けに最高!このよもぎ感たまらん.

店頭はもちろん、公式オンラインショップなどで購入でき、番組で購入したサイトでは、5種入りで税込540円でした。

お盆で地元に帰っているリスナーさんも多いかもしれません。
地元の「郷土駄菓子」を見つけたら購入してみてはいかがでしょうか??

(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)

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