石井正則(七代目自転車名人)と疋田智(自転車博士)がいろんな角度から自転車の魅力を発信するTBSラジオ「ミラクル・サイクル・ライフ」(毎週日曜日18時30分~19時) 今週の「ポイント オブ サイクルトーク」はこちら!

俳優の石丸謙二郎さんをお迎えしました。

実に11年ぶりのご出演です。

現在71歳の石丸さん、第一声は「1年が長すぎる」というもの。石井さんも疋田さんも「珍しいですよね」と驚きます。ふつうは年齢を重ねると時間の流れが早く感じられるものですが、石丸さんの場合は逆だそうです。その理由を「色んなことをやりすぎるから」と自己分析。1日の中で3つほどのイベントを楽しむのが日常とのこと。たとえば、早起きして魚釣り、それが終われば山登り。午後はウィンドサーフィン。そして夜は朝釣った魚を料理して、仲間に振る舞うのだそうです。「体力が続かないのでは?」という石井さんの問いに、「同じことを続けると体力はもたないけど、いろんなことをやれば大丈夫。使う筋肉も頭も違うから」と石丸さん。自転車にしても、1台だけでなく、マウンテンバイク・ママチャリ・折り畳み自転車とタイプの異なる3台を乗り分けていた時期もあったそうです。「でも体は一つですよね?」との石井さんの指摘には、「そこが問題なんだよね。
ボクが3人欲しい」と苦笑。疋田さんは「1日にいくつもイベントを楽しむなんて、子どもの頃みたいで素敵ですね」と羨ましがります。石丸さんは「仕事はきちんとしなきゃ疲れるけど、遊びやイベントは興奮しているから疲れない。なるべく新しいことをやる」と決めているそうです。その一つが60歳で始めたスキー。追いつけ追い越せと、1日に80本リフトに乗ったことも。さらに70歳でスノーボードを開始。スキー中に楽しそうに滑るスノーボーダーを見て「見てるだけで終わっていいのか」と思ったのがきっかけだとか。

そしてもちろん自転車の話題も伺いました。前回は50歳を過ぎてマウンテンバイクを始めたお話でしたが、現在は7段ギア付きの折り畳み自転車で、渋谷から赤坂など都内を移動。「車だと気づかないけれど、自転車だと『ここからあそこまでは意外と近い』と距離感がつかめる」と語ります。また、18歳で上京したときには、山手線を徒歩で一周し、東京の感覚を体で覚えたそうです。

「車は長く走れるけど面白みがない。自転車は自分の力で進み、風を受けられる。風を受けるのは人間の特権」と石丸さん。ちなみにお好きなのは“弱い向かい風”だそうです。

(TBSラジオ『ミラクル・サイクル・ライフ』より抜粋)

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