日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。



以前の水曜日のメッセージテーマで「深みってなんだ?深みを出すためにやっていることを教えてください」を募集したところ、杉山アナの”深み”は「とんかつを塩で食べる」という答え。

とんかつに合う塩の食べ比べの画像はこちら >>

ということで、水曜食の調査隊がとんかつに合う塩を探しました。
題して「とんかつに塩選手権」

今回、ベースとなるとんかつは、スーパーの惣菜コーナーから購入しました。
試した塩は10種類。

とんかつに合う塩の食べ比べ

塩事業センター「食卓塩」。よく見る赤いキャップの小瓶。
塩事業センター「クッキングソルト」
鳴門塩業「活きた潮水 鳴門の塩」
蒲刈物産「海人の藻塩」
モントスコ ピンクヒマラヤンソルト
スパイスアップ ガーリックソルト
カルディ「ソルトファクトリー トリュフソルト」
カルディ「ソルトファクトリー 麻辣ソルト」
カルディ「ソルトファクトリー 燻製風味ソルト」
ピリ辛クミン塩「羊名人」

評価の高かった4つをスーさんにも試食してもらいました!

「“とんかつに塩”選手権」、まずは

モントスコ ピンクヒマラヤンソルト!

とんかつに合う塩の食べ比べ

イタリアのブランド「モントスコ」。
ヒマラヤ産岩塩がミル付きの容器に入っているので、挽きたてを楽しめます。
こちらは、調査隊の評価は「22点」で3位タイ。

スー&杉山:粒の大きいのが入ってるので、衣のガリガリ感に負けずに美味しいです。さっぱり広がる感じで、軽い。そんなに強く味をつけたくない人は、ピンクがいいかもしれない。


調査隊評
角がたっているけど、おいしい(作家新谷)
おいしいが、パンチが強いので、とんかつの味わいを少し邪魔してしまう(八島D)

カルディ ソルトファクトリー トリュフソルト

とんかつに合う塩の食べ比べ

こちら、カルディオリジナルの「ソルトファクトリー トリュフソルト」(税込278円)
パッケージを開けた瞬間、トリュフの香りがふわっと広がる。
黒いトリュフの粒が見える。


こちらは、調査隊の評価は「22点」で3位タイ。

スー&杉山:スーパーのお惣菜の豚かつが突然フレンチのようにグレードアップ。トリュフが入ってることによって高級感が出る。

調査隊評
個人的にトリュフ系にはまっているからか、とんかつとの相性も◎(杉山)
別の食べ物かというぐらい、味が変わるがおいしく食べられる(八島D)

活きた潮水 鳴門の塩

とんかつに合う塩の食べ比べ

こちら、鳴門塩業「活きた潮水 鳴門の塩」。
400年以上前、塩づくりの歴史が長い鳴門の塩メーカー。
こちらは、調査隊の評価は「25点」で2位。

スー&杉山:グラニュー糖みたいな粒。塩の塩気が強い。鋭角にグッと塩味がある。ほんのちょっとでもめちゃしょっぱく感じる。


調査隊評
塩味がけっこうたっている。とんかつにかけたほうがよい。
 かけると雪がつもったような見た目も◎(杉山)
肉のうまみを引き出してくれている(作家新谷)

製品情報
鳴門の海水を原料として作られた、スタンドタイプの食卓塩です。


炭酸マグネシウムを添加し、マグネシウムの量を増やしています。

海人の藻塩

とんかつに合う塩の食べ比べ

こちら、蒲刈(かまがり)物産「海人の藻塩(あまびと の もしお)」。
瀬戸内海に浮かぶ、広島県呉市上蒲刈島(かみかまがりじま)のメーカー。

藻塩とは、かつて玉藻と呼ばれていたホンダワラなどの海藻を使用してつくった塩のことで、辛さに尖ったところがなく、口あたりはたいへんまろやか。色は淡いベージュで海水と海藻だけの旨味が凝縮しています。

こちらは、調査隊の評価は「26点」で1位。

スー&杉山:ナルトの塩みたいな鋭さもあるけど、旨みというか包容力もある。はっきりとした塩気が立っている。口当たりが大変柔らか。

調査隊評
おいしい!塩の粒が砂浜のキレイな砂のよう(杉山)
とんかつにフィットして、まさに“合う”塩!(八島D)
肉の旨みを引き出してくれている(作家新谷)

製品情報
アマビトやアマと発音される「海人」は、古代、海で魚や貝を取り、
「藻を焼いて製塩すること」を生業とした者の呼び名で、
古く万葉集などの文献に多く見受けられます。

瀬戸内は、古く平安時代から塩田を使った製塩が盛んな土地柄ですが、
じつはそれよりずっと昔の古墳時代から、
日本の塩づくりの原点とも呼ばれる製塩法「藻塩焼き」がありました。
その藻塩を、蒲刈(かまがり)物産が1000年ぶりに復活させたのだとか。


とんかつに合う塩の食べ比べ

番外編としてほかのスパイス系の塩、カルディのマーラーソルトやピリ辛クミン塩「羊名人」なども試食。
スーさんは「何かけても全部うまくなるやつ」「やばいぐらいうまい」と絶賛。普通の塩との食べ比べには不公平なほどの実力を持っているようです。

みなさんも、自分にぴったりの“とんかつに合わせる塩“、探してみてください!

とんかつに合う塩の食べ比べ

(TBSラジオ「ジェーンスー 生活は踊る」 2025年8月20日放送)

編集部おすすめ