エオリエ諸島とは
シチリア島の右上30km、ティレニア海に浮かぶ7つの火山島からなるエオリエ諸島があります。
硫黄の香り立ち込めるヴルカーノ島へ
噴火したらそのときだ、という覚悟を胸に島に到着しました。エオリエ諸島にはザ・リゾートな雰囲気の島もあるのに、ここは、行ったことのないけれどメキシコの田舎、といったような乾いた辺境の土地。
温泉に近づくにつれ、硫黄臭が立ち込めます。日本と違うのは、そこに少し尿素のような臭いが加わっていること。

(c)Shio Narumi
灼熱の島の泥沼温泉
料金を払い(€3ほど)、はやる気持ちでサンダルを脱ぎ、温泉へ向かう数メートルの間に足裏がやけど! 砂が熱々です。
温泉はお湯も沼の底もぬるくてほっとしました。色からしても、ひなたの水溜まりに入っている感じです。泡がぼこぼこしています。硫黄が含まれた蒸気、塩水そして粘土質の土が湧き出ているからだそうです。
肌がすべすべになるということで海底の泥をぬりたくります。

(c)Shio Narumi
海底温泉へ
すぐ近くにある海底温泉へ。冷たい水と熱いお湯が混じり合っているのが、場所によってその配分が違うので温度が一定でない感じ。潜ってみると、湯の花がぶわーっと出ているのが見えます。
あたたかな海で泳ぐってこんなに気持ち良いものとは! プカプカと浮かんでいると、幸せなことしか頭に浮かばないのです。

泥沼温泉に入ると、水着についた硫黄の匂いなかなかとれないと聞いていたけれど、水着を着るたびにこの温泉のことを思い出し、幸せな気分になりました。
[イタリア政府観光局]
[シチリアクラブ]
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