日本の伝統芸能「道」文化を通じて心身を整える現代ウェルネスの予約サイト「JAPAN道ウェルネス」が始動しました。今回は、その世界観を「道演舞ショー」で体感。
武道の技と、武士のたしなみであった能や茶の湯などの所作を組み合わせた総合藝術「武楽」と、筆を使わない墨絵「指書道」のライブパフォーマンスという、海外で実績がある2組が登場しました。「JAPAN道ウェルネス」が提案する日本らしい“整い方”とは?
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日本らしい整え方を提案する「JAPAN道ウェルネス」

インターネットの普及や情報化により24時間どこでも働ける環境になってしまった現代社会。そんなストレス社会を生きる現代人と、増加する外国人観光客に向けて、KNT-CTホールディングスが現代的なウェルネス体験予約サイト「JAPAN道ウェルネス」を開設しました。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」画面キャプチャ


本プロジェクトは、茶道・華道・武道といった日本古来の「道(どう)」文化に焦点を当て、全国各地の寺社や道師範と連携し、地域ごとの特色を活かした体験を展開するというもの。「道」の文化と精神性にふれることで、単にリフレッシュするだけでなく自分自身を内観するという、もう1歩踏み込んだウェルネス体験を目指しています。

東京・愛知での寺社体験プラン

まず登場するのは東京都と愛知県のお寺コンテンツ。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」春雨寺内の寺BAR

東京・春雨寺では「寺BARでの進化系茶室での流麗茶道、(4月開始)西陣織シガージャケットを着用してのクラフトシガー体験」といった1時間プラン。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」文化財寺院貸切でのローカル生活文化没入体験@浄照寺(イメージ)(画像:プレスリリースより)

文化財寺院貸切でのローカル生活文化没入体験@浄照寺(イメージ)


愛知・浄照寺では、「ローカル文化没入体験(作務衣に着替えて、住職による境内ツアー、檀家による茶会、会席料理の昼食、華道または書道の体験)」という文化財寺院を1日貸切る日帰りプラン。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」ポスター

筆者は、2026年3月1日(日)に春雨寺で開催された「道演舞ショー」を体験。舞台には、能楽と武道を融合して“武の美”を表現した「武楽(ぶがく)」と、指書道・墨絵パフォーマー「荒川颼(あらかわしゅう)」という、海外で実績のある2組が登場しました。

武の美学、武楽

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」武楽座

武士の美学“武の美”を体現した「武楽」。2006年に「武楽座」を創設し、古武術に、能・茶道・華道などの伝統要素、現代の音楽、光の演出、最先端テクノロジーを融合させています。


【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」武楽座2

侍の刀法や甲冑の型に宿る美、武士道の精神、聖徳太子の「和を以て貴しとなす」、「戦わずして勝つこと」を最上とする兵法の教え、互いを尊重し合う日本の心を古典の枠を超えて表現しています。

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東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」武楽座3


2019年ミラノ公演では「国際演劇賞」のオーディエンスが選ぶ最高位を受賞。2025年には八芳園や「大阪・関西万博」でも舞台に立っています。

パフォーマンス

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」武楽座4

“織田信長”を演じる源光士郎さん。静寂を打ち破り、観覧者の腹の底にまで響くほど声を轟かせ、気迫が押し寄せてきました。

「人間五十年 下天のうちを比ぶれば、夢幻のごとくなり。一度生を享け、滅せぬもののあるべきか……」(『信長公記』より)という、信長が愛したとされる幸若舞『敦盛』の一節からは、日々積み重ねる一瞬の重みや、今を生きていることの尊さを実感させられました。

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東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」武楽座5

世界への贈り物としてハーモニー(調和)を表現した武楽師・岩見理奈さんによる演舞。鳥のさえずりが響く穏やかな音楽にのせて、扇をやわらかく仰ぎ、蝶のように舞う巫女姿の岩見さん。キラキラと輝く頭上の冠が春の日差しを彷彿とさせ、観る者を癒やしているかのようでした。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」武楽座6

大薙刀を振りかざした、源光士郎さんの演舞『鬼神』。 薙刀を手に宙を舞い力強く着地し、気合の声が緊張感を走らせます。
矛先を突き出して客席に向かって迫る姿には、畏怖とともに自分自身の弱さと対峙させられる瞬間がありました。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」武楽座8

能の古典音楽と現代音楽が融合した曲が鬼神の威厳と神秘性を加速させ、伝統文化の新しい一面にふれた気がしました。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」武楽座9

(左)家元・源光士郎さん、(右)武楽師・岩見理奈さん


源光士郎さんは「精神、意味、物語、社会性まで一気に通関した感動する舞台になるように整えることが舞楽座としての“道”。それがウエルネスの“生き方を整える”ことと共通している」と、想いを語っていました。



(参考)武楽座
公式サイト:https://bugaku.net/
公式Instagram:@bugaku


指書道・墨絵パフォーマー、荒川颼
【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」荒川颼さんのグッズ


筆を使わず“指・手”で描くハンドドローイング墨絵アーティスト・荒川颼さん。中国古来の「指墨(しぼく)」を現代アートとして再構築した墨絵パフォーマーです。「自然との共存・共栄」をテーマに龍や朱雀などを大胆かつ繊細に描いています。

墨絵師として初の「文化マイスター」と「モンゴル芸術親善大使」に任命され、2024年にはサルバドール・ダリ生誕120周年記念事業で「21世紀の天才アーティスト」の称号を授与。寺社での奉納演武や音楽家とのコラボレーションなど、世界中で活動を展開しています。

下描きはなく、「失敗したら終わり」という極限の集中力から生まれる指書道。龍・馬・鳳凰など生命力あふれるモチーフとした独創的な荒川さんの作品は、老若男女を問わず、子どもたちの心も強く掴んでいます。

パフォーマンス

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東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」荒川颼さん

大きな白い紙を前に始まったライブパフォーマンス。
手と指を使って全身で描き上げるステージは、作品が“生まれる瞬間”を共有できる芸術です。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」荒川颼さん2

太鼓や笛の和楽器がリズムを刻み、手の強弱を使い分け、ビュッと風を切るような素早い動きで鬣(たてがみ)をなびかせていく。ダイナミックに、時に繊細に墨を走らせる姿は、“描く”というより命を紙に浮き上がらせているかのよう。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」荒川颼さん3

地を蹴り上げる足元は拳を紙に力強く打ちつけるようにドンドンドンッと重ね、指を弾いて墨を飛ばすと、雫かほとばしり馬の勢いと生命力が湧き上がってきます。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」荒川颼さん4

完成したのは、天に向かって躍動する「跳ね馬」。 荒川さんの「皆さまが前向きで発展のある人生であるように。決して後退しない馬にあやかって、パワーを感じてほしい」という願いが込められています。

完成したばかりの絵は墨が光りながら滴っていて、今にも絵の中から飛び出してきそうなほどの息吹を放っていました。

グッズ

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東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」荒川颼さん(プリントTシャツ)

荒川さんの個展やショーでは、様々なグッズが販売されています。

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東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」荒川颼さん(クッキー缶などグッズ)

宇都宮の名店「クイーン洋菓子店」とコラボしたクッキー缶、栃木県那須町産の希少な芦野石を使ったコースター、朱雀を模したピアスなど、職人技が光る豪華なグッズがたくさん。

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東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」荒川颼さん(クッキー缶のクッキー)

クッキー缶(税込5,200円)の中には、(左から)“甘酸っぱいいちご味、胡麻の風味が効いたたまり醤油味、爽やかなゆず味”の3種類を詰め合わせています。食感も風味もそれぞれ異なり、個展でも人気のスイーツです。


【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」荒川颼さんのグッズ(マルキョウ茶蒼龍鼓舞」)

静岡県牧之原産の茶葉を使ったお茶「マルキョウ茶蒼龍鼓舞」(税込4,300円)。すっきりとした風味の“剣の舞”、どしっとした味わいの“鼓舞”、まろやかな“しのび”と、それぞれのお茶のタイプに合わせて、荒川さんがパッケージデザインを描き分けています。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」荒川颼さん(サンリオとコラボしたハローキティ墨絵グッズ)

サンリオとコラボしたハローキティ墨絵グッズ。フェイスタオル(税込6,900円)、クリアファイル(税込1,700円)は世界初のアイテムとして、キティちゃんファンの方もわざわざ買いに来られるそう!

この日は販売されていませんでしたが、龍や鳳凰をモチーフとしたキーホルダーは少年たちに大人気とのこと。「1人が買うと、次々に仲間を連れて来てくれるんです」と、荒川さんが笑顔でエピソードを教えてくださいました。

架空の生き物への憧れや、少年心をくすぐる神格化したかっこよさは、時代が変わっても多くの人を惹きつけ続けるのだと感じました。


(参考)指書道・墨絵パフォーマー、荒川颼
公式サイト:https://shusumie.shop/
公式Instagram:@godloveyou1204


春雨寺の「寺BAR」陰・陽の2つの世界

最後に、「流麗茶道のお点前・クラフトシガー体験」が行われる、春雨寺の寺BARも覗いてきました。“大人の隠れ家”のような完全会員制のシガーバーで、「陰」と「陽」という対照的な2つの部屋があります。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」春雨寺内の寺BAR2

「陰」の部屋は、凛とした空気が漂う、茶釜を備えた漆喰仕上げの静かな空間。自分と向き合ったり、友人と深く語り合ったりするのにふさわしい落ち着いた雰囲気です。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」春雨寺内の寺BAR3

「陽」の部屋は、バーカウンターの奥にソファとローテーブルが置かれ、シガーを片手にゆったりと過ごせる空間となっています。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」春雨寺内の寺BAR(廊下)

ちなみに、廊下にはバカラのグラスと江戸時代の甲冑が飾られています。
手直しをしていない当時のままの姿で、兜には威厳を持たせる工夫が施されていました。


(参考)北品川寺BAR 陰・陽
公式Instagram:@kitashinagawa_terabar_in_yo


今後のプランの予定
今回の「道演舞ショー」は、いわゆる伝統芸能とはまた違った、新しい和の文化と出会えた感覚があり、鑑賞後には心身がスッと軽くなるような不思議な余韻が残りました。

「JAPAN道ウェルネス」では、今後も「武楽」や「指書道」のパフォーマンスを不定期に取り入れつつ、心身を整えるウェルネス体験と組み合わせた新しいプラン(宿泊プラン、越境EC、オンラインレッスンなど)を展開予定とのことです。

【体験してみた】日本の「道」文化をコンテンツ化した「JAPAN道ウェルネス」とは?
東京・愛知「JAPAN道ウェルネス」2026年3月1日開催、春雨寺「道演舞ショー」武楽座6




「JAPAN道ウェルネス」
公式予約サイト:https://biz.knt.co.jp/japan.do_wellness/
公式Instagram:@japan.do_wellness


「KNT-CTホールディングス株式会社」
公式サイト:https://www.kntcthd.co.jp/ja/

[photos by kurisencho]
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