夜の京都を散歩しながらその様子をネット上で生放送していた韓国の俳優が、訪れた有名ラーメン店の客から差別的な発言を受けたことが日韓両国で問題となっている。4日の情報番組でもこのニュースが取り上げられていたが、差別的暴言を吐いた客は「自撮り棒で勝手に入って来て、カメラを向けられて腹が立った」と話しているという。
これに関連してコメンテーターで出演していた女優の高木美保も、自撮り棒で撮影をしていた海外の観光客に注意をしたことがあると明かした。

『モーニングショー』ではラーメン店のオーナーや、「ファッキン・コリアン!」「ゴーアウト!」と叫んだ客へ取材を行った。この問題では戸口で発した片言の日本語だけでなぜ彼が“韓国人”とわかったのか、この一連のやり取りは“やらせ”ではないか―という声が一部であるらしい。だが暴言を吐いた当人は「イントネーションを聞いて、韓国人だとわかった」、酒も入っていたこともあり「自撮り棒で勝手に入って来て、カメラを向けられて腹が立った」と説明。韓国の俳優に嫌な思いをさせたことを、謝罪している。

一方でラーメン店のオーナーは当時店内には不在だったが、従業員がこの客の言動を止めなかったことに責任を感じていると言い、しばらく店を休業したい―と話しているという。
また可能ならその俳優の方に会って、直接謝罪したいそうだ。

同番組の木曜コメンテーター・高木美保は過去に、自撮り棒のカメラで所構わず撮りまくっている海外の観光客に遭遇。カメラを勝手に向けられてイラっとし、「本当にやめてください」と注意した経験があることを明かした。今回の京都のラーメン店の客についても、「撮らないでください」とだけ言えばよかったのではないか―と話している。

なお昨年成立した「ヘイトスピーチ対策法」には罰則はないが、火曜コメンテーターの菅野朋子弁護士によると差別的発言をした客は訴えられたら、損害賠償金の支払いを命じられる可能性もあるそうだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)