昨年9月21日に開催された『キングオブコント2019』で12代目王者に輝いた「どぶろっく」(森慎太郎・江口直人)。彼らの歌唱力を活かしたまるでミュージカル風のコントに得意の下ネタをぶち込んで爆笑を巻き起こしたが、実は所属事務所には期待されていなかったようだ。そして同じ事務所の大御所が『キングオブコント』決勝をリアルタイムで観て、ある一言を漏らしたという。

北海道出身のお笑いコンビ・タカアンドトシがMCを務める5月1日深夜放送『ジンギス談!』(HBC北海道放送)にどぶろっくがゲスト出演した。『キングオブコント』で優勝したネタを北海道バージョンにアレンジして披露すると、トシは「素晴らしかったですね。生で観るといいですね。声が出てるわ」と感心し、タカも「いいですね。迫力がありますね」と笑顔を見せた。トシは「(『キングオブコント』を)観ててひっくり返ったもん。何やるんだろうと思ったら、期待を裏切らなかったからさ、本当に下ネタでも大笑いした。1本目観て優勝だろと思ったもん」と絶賛した。

ところが彼らが所属する浅井企画は「下ネタ厳禁」という風潮があり、彼らは事務所では異質の存在のようだ。トシが「所属事務所の浅井企画がひた隠しにしてたんでしょ?」と話を振ると、森は「そうですよ。僕らずーっとひた隠しにされてましたからね。存在も隠してましたし、芸風ももちろん隠されてて」と認めると、江口も「歌のお兄さんみたいな感じ(にされていた)」と補足した。

浅井企画の大御所と言えば萩本欽一が挙げられるが、森は「萩本欽一さんが『キングオブコント』をリアルタイムで観てくれていたみたいで、僕らの2本目が終わって優勝が決まったときに、お弟子さんに『こりゃダメだ』って言ったらしいですよ」と打ち明けると、スタジオは大爆笑。タカは手を叩いて大笑いし、トシも「何でよ!? 浅井企画で今までチャンピオンとかあまりいなかったでしょ?」と聞くと、森も「いなかったんですよ。おめでたいことなんですけど」とにこやかに返した。どぶろっくはこれまでに何回か萩本に会ったことがあるが「ちょっとご挨拶したぐらいなんで。(下ネタをするとは)バレていなかった」と言い、優勝してからは会っていないという。

優勝するとその翌日のTBS系『アッコにおまかせ!』の生放送に出演するのが通例だが、どぶろっくは北海道で営業の仕事が入っていたため出演できず。代わりに2位のうるとらブギーズが出演した。別の仕事がしっかり入れられていたことからも、森は「うちらの事務所も我々が優勝するとは誰も思っていなかった」と言い、事務所の予想を良い意味で裏切った形になった。

しかし優勝直後にオファーが約100件来るほどの反響があり、優勝した後は「優勝前にもやっていたネタがウケるようになった」とチャレンジャーではなく王者の風格として受け入れられるようになったという。ただ下ネタは朝に向かないため朝の番組には呼ばれず、一度だけ出演したもののネタのキモとなる「大きなイチモツをください~」を「朝食を食べてください~」に変えられたそうだ。これにはトシも「良さ出てないじゃん!」と思わず突っ込んだ。事務所や朝の番組といったアウェー感のある話題も、終始にこやかにトークをしていたどぶろっくの2人。今後もめげずに自らの下ネタを貫いてくれそうだ。



(TechinsightJapan編集部 関原りあん)