マレー、「まだ自分に良いテニスがあると信じている」

11月9日、「ストックホルム・オープン」(スウェーデン・ストックホルム/ATP250)シングルス1回戦が行われ、アンディ・マレー(イギリス/世界ランク143位)が、ビクトル・デュラソビッチ(ノルウェー/同354位)に6-1、7-6(7)で勝利。試合後には、2回戦で戦う第1シードのヤニック・シナー(イタリア/同10位)との戦いについて、「大きな試練になる」と語った。


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USオープン以降、連戦でツアー大会に出場し続けて徐々に調子を上げたマレー。前週の「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス/ATPマスターズ1000)では初戦で敗れたが、この日の試合でも予選勝者のデュラソビッチを相手にストレートで勝利。元世界1位の強さを見せつけた形となった。

だが、2回戦ではそうは簡単に勝利できる相手ではない。相手は、今シーズン4勝を挙げている第1シードのヤニック・シナー(イタリア/同10位)。ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)の出場こそ逃したものの、この1年で飛躍を遂げたイタリアの20歳だ。

初対戦を迎えるマレーは、「彼は素晴らしいシーズンを過ごしてきた。トリノで開催されるNitto ATPファイナルズに出場できないのは不運だった」とシナーの活躍を称賛。「4度の優勝をしていて、インドアのハードコートでプレーするのは得意だ。僕にとって次の試合は大きな試練になるね」と勢いのある若手との対決を楽しみにした。

また、「幼いころからテニスを始め、僕の人生の一部となっている。より良くなろうとする日々を楽しんでいるし、うまくなろうとする方法を見つけてきている。
この数年は難しい状況が続いていたが、再び試合に出られることを楽しみにしているんだ。まだ自分に良いテニスがあると信じているし、もっと大きな大会に出たい」とまだまだ現役でプレーを楽しみたいともコメント。

2019年の全豪オープンでは引退を示唆し、そこから度重なる手術で金属製の人工股関節を入れたマレー。ロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)らとともに幾多の接戦を演じてきた男は、シナーとどのような戦いを見せるのか楽しみだ。
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