彼のアカデミーなどを紹介
現在ヤニック・シナー(イタリア/世界ランク10位)のコーチを務めるリカルド・ピアッティ氏は、かつて元No.1のマリア・シャラポワさんやノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)のコーチをした経験がある。ピアッティ氏と選手たちの関係性やイタリアとフランスの国境付近に位置するピアッティ・テニス・センターについて紹介する。
【動画】ピアッティ・テニス・センターはこんなところ
【画像】シャラポワといい関係が続いているピアッティ氏
2021年大活躍したシナーのコーチを務めるピアッティ氏
ジョコビッチやシャラポワら数々の選手を指導
現在20歳ながらトップ10に位置するシナー。直近では、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)戦で負傷したマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同7位)に代わり、ツアー最終戦にも出場した。シナーはイタリア北部に生まれ、父の影響で7歳の頃にテニスに出会ったものの、8歳から12歳頃まではスキーの選手として活躍。その後、本格的にテニスのトレーニングをピアッティ氏のアカデミーで開始した。13歳から現在までピアッティ氏の指導を受けている。
ATPの公式ウェブサイトを見ると、ピアッティ氏はダブルスでの最高ランキングが1,000位と表示されており、選手としての実績はあまりないようだ。父親の影響で9歳からテニスを始め、20歳と早い段階でコーチを開始した。
ピアッティ氏はトップ選手のコーチとしての経験が非常に豊富である。ジョコビッチやリシャール・ガスケ(フランス/同86位)、シャラポワなどそうそうたる選手がピアッティ氏をコーチとして迎えた経験がある。ピアッティ氏は、すでに現役を引退したシャラポワと現在もいい関係が続いており、一緒に写る写真がアカデミーのインスタグラムアカウントに掲載されている。2019年からシャラポワが現役を引退する2020年までコーチを務めていた。
ニース近くのピアッティ・テニス・センター
2つのプログラムがある
北イタリアにあり、フランスとの国境付近に位置するピアッティ・テニス・センター。
〈2日間プログラム〉
・1日90分のテニスセッションを2回×2日で350ユーロ
・1日90分のテニスセッションとフィットネス90分を2回×2日で450ユーロ
〈6日間プログラム〉
・午前か午後どちらかの半日プログラム:テニスとフィットネス×6日で800ユーロ
・午前と午後の1日プログラム:テニスを2セッション×6日で1,200ユーロ
・午前と午後の1日プログラム(フィットネス付き):テニスとフィットネスと2セッションずつ×6日で1,500ユーロ
注意点としては、施設内に居住スペースやレストランなどがないことだ。自ら予約をする必要があるが、センターに問い合わせれば情報を得ることができる。今年は1月1日を除き、年末年始もトレーニングを開催している。
シナーの活躍でさらに人気のコーチに
ピアッティ氏がジョコビッチのコーチを務めていたのは、2005年頃とかなり前の話である。また、シャラポワについてはキャリアの終盤でコーチをしていたため、もしかするとピアッティ氏の知名度はパトリック・ムラトグルー氏などと比べて低いかもしれない。
しかし、現在はシナーがいる。シナーの存在によりピアッティ氏の知名度が上がり、アカデミーもより生徒を確保できるようになっていることだろう。有名選手を数多く教えてきたピアッティ氏のメソッドを学びに行ってみるのもいいかもしれない。運がよければ、現地でシナーの練習を目にすることもできるだろう。