1月17日、全豪オープン大会初日、男子シングルス1回戦が行われ、アメリカ期待の若手、セバスチャン・コルダ(アメリカ/世界ランク43位)が、第12シードのキャメロン・ノリー(イギリス/同12位)を6-3、6-0、6-4で圧倒。試合後には、今年の目標を語り「25~30位以内に入りたい」とした。
【動画】コルダ、世界12位ノリーをストレートで下し全豪デビュー戦で白星 マッチハイライト
今大会前、オーストラリア・アデレードに到着した時に新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、隔離をしていたという21歳のコルダ。前哨戦を戦えず、ぶっつけ本番となった。
だが、それをものともせず、昨年10月にATPマスターズ1000インディアンウェルズ大会を優勝し、自己最高ランキングの12位を記録したノリーを圧倒した。序盤から安定したプレーを披露したコルダは、ノリーの低く、滑るようなバックハンドショットを苦にせず、正確なボールコントロールを見せ、第1セットを6-3で奪うと、第2セットでは1ゲームも取らせない戦いぶり。
第3セットでも若さを生かした勢いあるプレーというよりも、勝負所でしっかりギアを上げ、第1ゲームで奪ったリードを死守。最後はサービスエースを決め、1998年大会チャンピオンの父ペトル・コルダ氏が見せたおなじみの“コルダ・ジャンプ”で喜びを表現した。
2018年の全豪オープンジュニアを制しているコルダだが、プロ転向後は本戦に出場できず、今回がデビュー戦。コロナ陽性の影響であまり準備ができなかったとしながらも、「ここメルボルンで初めて本戦での勝利を挙げられて興奮しているよ。今日は本当に良い試合ができた。チームで話し合った戦術をうまく使うことができたし、タイトな状況でも粘り強くプレーできた」と、過去にノリーと行った練習からヒントを得て、戦うことができたとした。
また、今年の目標については、「去年は50位以内に入ることが目標だった。今年は25~30位以内に入りたい」とし、同じアメリカの若手で活躍するトミー・ポール(同41位)やジェンソン・ブルックスビー(同58位)、ブランドン・ナカシマ(同68位)らとともに切磋琢磨しながら、ランキングを上げていきたいと語った。
コルダは2回戦で、コランタン・ムーテ(フランス/同100位)と対戦する。
一方、敗れたノリーは、今大会前に行われた男子国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・シドニー)から4連敗。厳しいシーズンの開幕となった。
※ランキングは1月17日付のもの
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)~30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
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