ナダル、足の怪我が悪化もクレーコート・シーズン前、最後の大会で全力尽くす

現地3月16日、「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)シングルス4回戦が行われ、第4シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク4位)が、第17シードのライリー・オペルカ(アメリカ/同17位)を7-6(3)、7-6(5)で下してベスト8に進出。シーズン開幕から連勝を18に伸ばした。
また、次戦のニック・キリオス(オーストラリア/同132位)について、「やる気になっている時はタフな相手の一人」と警戒した。

【動画】ナダル、開幕から無傷の18連勝! 「BNPパリバ・オープン」4回戦マッチハイライト

ATP250メルボルン大会、全豪オープン、ATP500アカプルコ大会と3大会連続で優勝を飾っているナダル。この日は、ビッグサーバーのオペルカと対戦。強烈なサーブと、無理な体勢から強引にでも叩き込んでくるフォアハンドに苦戦したが、両セットともタイブレークの接戦をものにして、ストレート勝ちを収めた。

試合後、ナダルは「素晴らしい大会で準々決勝に進出できたことはうれしいし、もっといいプレーができるはず。とはいえ、今大会で一番いいプレーができた」と満足のいく試合だったという。

両セット、タイブレークにもつれたがナダル自身、必勝法はないという。だが、「試したのは、僕がサーブの時に彼にいいポジションでプレーさせないこと。特にタイブレークではファーストサーブの確率を上げるようにした。ミスをすると、彼がビッグリターンを狙ってくるからね」とコメント。

さらに、「リターンではとにかくボールを入れるようにした。彼のような選手と対戦するときは、リスクを冒しながらも、彼に快適なポジションにいさせないようなアグレッシブにプレーするバランスを見つけることが重要なんだ」とタイブレークを奪うコツを明かした。


次戦ではワイルドカード(主催者推薦)のニック・キリオス(オーストラリア/同132位)と対戦するナダル。過去の対戦では5勝3敗と拮抗している相手との対戦に、「ニックはどんなコンディションでも難しいね。彼がいいプレーをしている時、興奮してやる気になっている時は間違いなく最もタフな相手の一人だ。僕たちはインディアンウェルズの準々決勝に進んでいるんだ。何があってもおかしくない。でも、準備はできているつもりだ」と語った。

だが、対戦相手と同様に心配なのは、ケガをしている足の具合。「第2セットで少し痛めたけど、最後まで走り続けることができた。正直、今はうそをついたり、何かを隠したりするようなことはしないよ。ただ、テニスができることがうれしいんだ。この2、3日、足の具合が悪くなっていたのは事実だ。でも、ハードコートでの最後の大会になるから、準備をして、ポジティブでいようと思う」と、クレーコート・シーズン前、最後の戦いの場で全力を尽くすとした。
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