世界１位シフォンテクは中国期待の19歳と対決、大会9日目の見どころ[全仏オープン]

日本人選手は柴原瑛菜、齋藤咲良が登場！5月30日、「全仏オープン」大会9日目、女子第1シードで現在31連勝中のイガ・シフォンテク(ポーランド／世界ランク1位)、男子第2シードのダニール・メドベデフ(同2位)、前回準優勝の第4シード、ステファノス・チチパス(ギリシャ／同4位)らがシングルス4回戦に挑む。そして日本人選手ではミックスダブルスに柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)が、ジュニア女子に齋藤咲良(MAT Tennis Academy)が登場する。【表】“注目試合がずらり” 全仏オープン9日目試合予定ダンカ・コビニッチ(モンテネグロ／同95位)との3回戦に勝利し、連勝記録を31に伸ばした2020年大会女王のシフォンテクは、センターコート「コート・フィリッピ・シャトリエ」第3試合で登場。中国期待の19歳、ジェン・チンウェン(同74位)と対戦する。この試合に勝利すると、グランドスラムを7度制しているジャスティン・エナン(ベルギー)が持つ21世紀以降で3位タイの連勝記録に並ぶ。3回戦では終盤に危うさも見えたシフォンテク、今晩の試合ではどんなプレーを見せるか。同コートで行われる第2試合のチチパス対ホルガー・ルーネ(デンマーク／同40位)、第4試合(日本時間31日3時45分以降開始)のメドベデフ対第20シードのマリン・チリッチ(クロアチア／同23位)も注目だ。ジュニア時代、世界ランク1位にもなっている19歳ルーネは今大会、1回戦で第15シードのデニス・シャポバロフ(カナダ／同15位)にストレート勝利。勢いに乗っている。相手に間を与えず、どんどん打ち込んでいくスタイルなので、チチパスと見応えあるラリーが多くなると予想する。もちろん、メドベデフとチチパスの“身長198cm対決”も迫力ある打ち合いとなるはずだ。コート「スザンヌ・ランラン」で注目したいのは第4試合、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(同7位)対第11シードのヤニック・シナー(イタリア／同12位)。対戦成績は、ルブレフの1勝2敗(2敗はクレーコート)。フルスイングでショットを放つのがルブレフの魅力だが、今大会のフォアハンドの平均速度は、時速126km/hとシナーが時速3キロ上。クレーコートとは思えない、速いショットの応酬となりそうな予感だ。同コートでは、第1試合(日本時間18時開始予定)で行われる第20シードのダリア・カサトキナ(同20位)対第28シードのカミラ・ジョルジ(同30位)、第2試合で行われる第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー／同８位)と対第12シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド／同13位)も興味深い試合だ。共に“美人選手”として知られるカサトキナ、ジョルジだが、その強烈なショットは一見の価値あり。実績という意味では2018年大会で8強入りしているカサトキナが上だが、ジョルジは、3回戦で第7シードのアリーナ・サバレンカ(同7位)を破っており、調子の波に乗っている。そしてルードは、勝率71.8%(大会前の時点)とクレーコートを得意としている選手。そのルードをフルカチュはどう攻略しようとするだろうか。そして日本人は2選手が登場。ミックスダブルス第2シード、柴原／ウェズレイ・クールホフ(オランダ)はコート14第2試合で行われる準々決勝に出場。ジュニア女子の部では、齋藤は、コート5第1試合(日本時間18時開始予定)に登場する。2018年全国選抜ジュニアU-12覇者で、2019年の『エディー・ハー』でシングルス・ダブルスともに準優勝、2020年の14歳以下世界最高峰の大会『プチザス』でダブルス準優勝を果たし、ジュニアの世界最高峰レベルの大会で結果を残している齋藤は、昨日登場した石井さやか(HSS)、木下晴結(LYNX Tennis Academy)や海外を拠点にする小池愛菜、クロスリー 真優(Evert Tennis Academy)らと共にジュニアのナショナル選手に選ばれている選手。ぜひともチェックしておきたい日本の未来である。■全仏オープン2022日程／2022年5月22日(日)～6月5日(日)開催地／フランス・パリ：ローランギャロス賞金総額／4,360万ユーロ(約59億円)男女シングルス優勝賞金／220万ユーロ(約3億円)サーフェス／クレーコート【特集】全仏オープン2022の記事はこちら