現地6月5日、「全仏オープン」男子シングルス決勝で、第5シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク4位)に敗れた第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同6位)は、試合後の会見で「彼はクレーコートで信じられないほどに完璧なプレーができる」とナダルのプレーを称えた。
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「ラファは2つのフォアハンドを持っていると多くの人が言う。
また「グランドスラムの決勝を戦うというのは初めての経験。コートに立ってみて満員のスタジアムを見て、観客の雰囲気を感じるまでは本当に実感が湧かなかった。正直なところ、その状況の中で、快適にいられる自分になるまで少し大変だった」と決勝の雰囲気に少し飲まれた部分もあったという。
そのルードが改めて称賛したのは、ナダルのプレーだ。「長年見てきたように、彼は完全なクレーコートプレーヤーだ。他のサーフェースでもすごいけど、彼はクレーコートで完璧なプレーができる、信じられないほどに。
ただ、「彼が足に問題を抱えているとは試合中は考えていなかったけど、どんなスコアであれ、何かが起こるかもしれない。何があってもあきらめてはいけない」と思いながらプレーを続けたという。
これで「将来、孫に“ラファとシャトリエで決勝を戦ったんだよ”と言える(笑)」と冗談も言ったルードだが、「自分がいいプレーをすれば、上に行けるチャンスもあると早い段階からわかっていた。すべての試合で最高のプレーができたわけではないけど、重要なポイントは取れたと思う。最終的にドローのボトムハーフでチャンスをものにすることができた。2週間、ケガなどもなく長い試合をこなせたことも良い兆候だよ」と、この大会で掴んだものも多いと語っている。
初のグランドスラム決勝進出を果たしたことで、6月6日付けの世界ランクは、自己最高の6位となった。まだ23歳のルードは、これから選手としてのプライムタイムを迎える。今回の経験を糧に、さらなる成長を期待したい。
■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)~6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート
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