現地8月30日、USオープン女子シングルス1回戦が行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク44位)は、第19シードのダニエル・コリンズ(アメリカ/同19位)と対戦。6(5)-7、3-6のストレートで敗れ、同大会7度目の出場にして初めて初戦敗退となった。
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2018年、2020年と今大会を2度制している大坂は、大会前の記者会見では左アキレス腱の怪我から復帰以降、勝利を重ねることができておらず、「最近うまくいっていない気がする」と不安を口にしていた。
その初戦の相手は全豪オープン準優勝のコリンズ。今年3月のWTA1000マイアミ大会では6-2、6-1と快勝し過去3戦全勝としている大坂だが、「彼女はとても力のある選手。短いボールを打てば、すぐに彼女が攻撃的になる。常に気を引き締めていかなければならない」と警戒。「ここにいる時間を楽しもうと思う」と語っていた。
第1セット、大坂はサーブが好調で危なげなくサービスキープを続けると、ストローク戦でも左右に振られても粘り強く対応。第2ゲームでブレークしリードを奪う。だが、試合が進むにつれて大坂が警戒していたコリンズの攻撃力が露わに。
第5ゲームでファーストサーブ確率が落ちると、コリンズにセカンドサーブを叩かれ、速いテンポで攻撃されてブレークバックを許す。その後も一進一退の攻防が続き、互いに譲らずタイブレークへ。4-6から大坂はセットポイントを1本しのいだものの、続くポイントでコリンズの緩いリターンをネットにかけてしまい6(5)-7でセットを落とした。
なんとか巻き返しを図りたい大坂は、第2セット第2ゲームでリターンエースなどで0-40とチャンスを手にすると、これを確実にものにしてブレークに成功。第1セットに続いて先にリードを奪う。
しかし、直後の第4ゲームで大坂にフォアハンドのミスが生まれると、最後はコリンズのリターンエースが決まり、ブレークバックを許す。その後、コリンズのダブルフォールトなどでリターンゲームでチャンスを作るものの、あと1本が奪えないまま試合が進むと、第8ゲームで痛恨のブレークを許して3-5に。
コリンズのサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでは、15-40とイーブンに戻すチャンスを手にしたがブレークできず。3-6と大坂は7度目の出場にして初めて初戦で姿を消した。
コリンズは、2回戦で予選から勝ち上がっているクリスティーナ・ブスカ(スペイン/同118位)と対戦する。
■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)~9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
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