シナー、地元フランスのガスケを破り3回戦進出
「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス2回戦が5月29日に行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)は、今大会での引退を表明しているリシャール・ガスケ(フランス/同166位)を6-3,6-0,6-4で圧倒し、2年連続での3回戦進出を果たした。
【動画】シナー、引退するガスケを破り2回戦へ 試合終了の瞬間
昨年3月に禁止薬物が検出されたことで、3ヵ月の出場停止処分を受けた23歳のシナーは、今大会の前哨戦となった母国イタリアでの「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)で復帰。
6年連続の出場となった今大会初戦ではアルトゥール・リンデルクネシュ(フランス/同75位)を6-4,6-3,7-5で勝利。今大会での引退を表明しているガスケとの2回戦に進んだ。
昨年の2回戦を含めてこれまでガスケに対して3戦全勝のシナー。試合の1ポイント目、ガスケが長いラリーを奪って大きな歓声が上がるなど、完全アウェイの中でのプレーとなった。それでも、甘いボールを逃さない速い攻撃、キレのあるショットでガスケを押していき先にブレーク。5-3のサービング・フォー・ザ・セットでは、ガスケにもチャンスが訪れたものの、勝負どころではミスなくポイント。6-3で第1セットを奪う。
第2セットではシナーのプレーにガスケが徐々についていけなくなり、シナーが6ゲームを連取。続く第3セットでは長いラリーにガスケも疲労の色を隠せない。粘りを見せてキープを続けたが、終盤の4-4でシナーがブレークしそのまま6-4。シナーが2年連続で3回戦進出を果たした。
全仏オープン初制覇を狙うシナーは、3回戦でイジー・レヘチカ(チェコ/同34位)と対戦する。