シナーが全仏オープンで2年連続5度目の16強
「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス3回戦が行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)は、イジー・レヘチカ(チェコ/同34位)と対戦。6-0,6-1,6-2で圧倒し2年連続で4回戦に進んだ。
【動画】レヘチカが第2セット終盤でようやくサービスキープ!観客も湧く
昨年3月に禁止薬物が検出されたことで、3ヵ月の出場停止処分を受けた23歳のシナーは、今大会の前哨戦となった母国イタリアでの「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)で復帰。決勝でカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)に敗れたものの、復帰初戦ばかりとは思えないほどのプレーを披露し準優勝という結果を残した。
全仏オープンは6年連続の出場。初戦でアルトゥール・リンデルクネシュ(フランス/同75位)を6-4,6-3,7-5で下すと、2回戦では今大会での引退を表明していたリシャール・ガスケ(フランス/同166位)を6-3,6-0,6-4で破っている。
3回戦では、今季開幕戦のATP250ブリスベンでツアー通算2勝目を挙げているレヘチカと対戦した。
幸先よくラブゲームキープでスタートしたシナーは、ショットの緩急、キレ、精度でレヘチカより一枚も二枚も上手。ラリーを支配し、開始から6ゲームを奪って、わずか25分で第1セットを奪う。
レヘチカは早く1ゲームを奪って落ち着きたいところ。だが、シナーも一息つかせない。決して守りに入らず、抜群のコントロールでレヘチカを揺さぶって5ゲームを連取する。
第6ゲームでようやくレヘチカがサービスキープに成功し、会場が湧いて大きな声援が飛んだが、油断することなく直後の第7ゲームをシナーがキープし6-1でセットを連取した。第3セットもプレーのレベルを落とすことなく、2度のブレークで6-2。
4回戦では過去6勝3敗としている第17シードのアンドレイ・ルブレフ(同15位)と対戦。ルブレフは3回戦で第14シードのアルトゥール・フィス(フランス/同14位)と対戦予定だったが、試合前にフィスが背中の疲労骨折により棄権。ルブレフが3年ぶりに4回戦に進んでいる。