2023年女王のガウフが快勝で4回戦進出
「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)女子シングルス3回戦が現地8月30日に行われ、第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/世界ランク3位)は、第28シードのマグダレナ・フレッヒ(ポーランド/同33位)を6-3,6-1で下して、4年連続でベスト16入りを果たした。
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21歳のガウフは、昨年末に行われたWTAファイナルズを制した勢いそのままに、今季開幕戦となった男女国別対抗戦「ユナイテッドカップ」でアメリカの優勝に貢献。
2023年にグランドスラム初優勝を飾った「全米オープン」は、7年連続の出場。初戦でアイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア/同79位)を約3時間の死闘の末に6-4,6-7(2),7-5で下し、2回戦ではドナ・ベキッチ(クロアチア/同49位)を7-6(5),6-2で破っている。
この日の試合では、最初のリターンゲームでブレークしたガウフ。第5ゲームではストロークでのミスやダブルフォールトで追いつかれたものの、動揺はなく力のあるショットを放ち続ける。攻め込むフレッヒにも我慢強く対応し、4-3の第8ゲームで再びリードを奪って、セットを先取。波に乗ったガウフは、第2セットも相手のミスを引き出して0-1から6ゲームを連取し快勝で4回戦に進んだ。
大会直前には、サーブ改善のためにバイオメカニクスの専門家であるギャビン・マクミラン氏を新たにコーチとして迎え入れたガウフ。「どれくらいで(フォーム改善に)慣れるかわからない」としており、1回戦で10本、2回戦で8本のダブルフォールトと苦しんだ。しかし、この日は4本にとどめた。
「このプロセスは山あり谷ありになるとわかっていて、今日は間違いなく良い日だった。このまま進んでくれるといいんだけど。
4年連続で4回戦に進んだガウフは、第23シードの大坂なおみ(フリー/同24位)と対戦する。
初対戦は、2019年の「全米オープン」で15歳で、大坂が世界1位の時。地元アメリカのテニスファンの期待を受けた中での戦いは、3-6,0-6で敗れて試合後には大粒の涙を流した。「あの時は、辛い瞬間だったのを覚えている。今振り返ると、自分にプレッシャーをかけすぎていた」と回顧する。
「おそらく(センターコート)のアーサー・アッシュ・スタジアムのナイトセッションになるだろうと想像している。デジャブのような状況になるでしょうね。でも、願わくは違う結果になってほしい」
あれから6年。グランドスラムチャンピオンにもなり、世界3位として大坂を迎え撃つ。