ジョコビッチ 10連勝中だった世界4位フリッツを破って14度目の4強


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス準々決勝が現地9月2日に行われ、第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク7位)が、第4シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同4位)を6-3,7-5,3-6,6-4で下して、同大会2年ぶり14度目のベスト4入りを決めた。

【動画】25度目のグランドスラム制覇へ!ジョコビッチ 世界4位フリッツとの超絶ラリー

38歳のジョコビッチは、今年5月に行われた「ジュネーブ・オープン」(スイス・ジュネーブ/ATP250)でツアー通算100度目のタイトルを獲得。
その後の出場は、「全仏オープン」(フランス・パリ)、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)のみとなっており、いずれも世界1位のヤニック・シナー(イタリア)に敗れてベスト4だった。

史上最多25度目のグランドスラム制覇を狙う今大会は、19度目の出場。1回戦でラーナー・ティエン(アメリカ/同50位)を6-1,7-6(3),6-2、2回戦でザッカリー・スバイダ(アメリカ/同145位)を6-7(5),6-3,6-3,6-1、3回戦でキャメロン・ノリー(イギリス/同35位)を6-4,6-7(4),6-2,6-3、4回戦でヤン・レナード・ストルフ(ドイツ/同144位)を6-3,6-3,6-2で破り、8強入りを果たしている。

この日は、直接対決で10勝負けなしの成績を収めているフリッツと対戦。試合序盤からハイテンポのストローク戦が展開される中、決め球の精度の高さを披露するジョコビッチがリードする。フリッツにもチャンスが訪れるものの、要所を締めて計6度のブレークポイントをしのいだジョコビッチが6-3でセットを先取する。

第2セットも互いにチャンスが訪れる中でジョコビッチが先にブレーク。フリッツは4-5でこの日最初のブレークに成功したが、直後に2本のダブルフォールトが絡んでしまい、ジョコビッチが再びリードを奪って、7-5でセットを連取した。

一気に勝負を決めたいジョコビッチだが、ファーストサーブがフォールトになるたびに地元アメリカのフリッツを応援する声が上がる。これに集中力を切らしてしまい、第4ゲームでブレークを許し、挽回できずに3-6でセットを失ってしまった。

流れがフリッツに行きかける中、我慢強くサービスキープを続けたジョコビッチ。5-4の第10ゲームでは激しいラリー戦の末にマッチポイントを握る。
フリッツも2本しのいだものの、最後はダブルフォールトで幕切れ。ジョコビッチは、ジミー・コナーズ氏と並ぶ大会史上最多14度目のベスト4入りを果たした。

準決勝では、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)と対戦。直接対決ではジョコビッチの5勝3敗となっており、ハードコートでは3戦全勝としている。
編集部おすすめ