大坂なおみ 世界13位ムホバをストレートで下して全米オープン4強
「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)女子シングルス準々決勝が現地9月3日に行われ、第23シードの大坂なおみ(フリー/世界ランク24位)は、第11シードのカロリーナ・ムホバ(チェコ/同13位)を6-4,7-6(3)で下して、同大会5年ぶり3度目の準決勝に進んだ。
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27歳の大坂は、今大会前哨戦の「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)で4年半ぶりのタイトルこそ逃したものの準優勝。
2018、2020年に優勝している今大会は、1回戦でヒリート・ミネン(ベルギー/同106位)を6-3,6-4で下すと、2回戦ではヘイリー・バプティスト(アメリカ/同47位)を6-3,6-1、3回戦で第15シードのダリア・カサトキナ(同18位)を6-0,4-6,6-3で破る。4回戦で第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/同3位)に6-3,6-2で快勝し、グランドスラムで4年半ぶりにベスト8入りした。
準々決勝の相手となったのは、初戦から4試合すべてでフルセットマッチを勝ち抜いてきた第11シードのムホバ。対戦成績は2勝2敗となっており、昨年の全米オープン2回戦では3-6,6-7(5)で敗れているものの、今年の全豪オープンでは1-6,6-1,6-3の逆転勝利を飾っている。
第1セット、序盤から大坂は丁寧なショットで相手を左右に動かして崩しにかかる。だが、ムホバも、しぶとく返球しスライスや速いタイミングでボールを捉え、ストロークに変化を加えて流れを渡さない。
互いにサービスキープが続いた第10ゲーム、大坂がここぞの場面で攻め抜いてセットポイントを握ると、ネットに出てきたムホバの足元にしっかり落としてミスを誘い、ブレークに成功。ワンチャンスを活かして6-4でセットを奪った。
第1セット途中に足を気にしていたムホバは、セット間にメディカル・タイムアウトを取って治療。左太ももにテーピングを巻いてコートに戻る。
第2セット第1ゲーム、ムホバの深いショットにミスをさせられた大坂は、この試合最初のブレークを許す。
抜群のプレースメントを見せたムホバに、4-4の第9ゲームでブレークを許したものの、直後には角度のあるショットでラリー戦を制して、再びブレークし返す。どちらも譲らない拮抗した試合はタイブレークに突入。ここでもムホバとじっくり打ち合ってラリー戦を制して7-6(3)。ストレートで難敵を破って、同大会5年ぶりにベスト4入りを果たした。
準決勝では、直接対決で0勝2敗となっている第8シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同9位)と対戦。アニシモワは第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/同2位)を6-4,6-3で破っての勝ち上がりである。