シナー 世界10位ムゼッティとのイタリア勢対決を制して4強


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス準々決勝が現地9月3日に行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)が、第10シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同10位)を6-1,6-4,6-2で圧倒し、昨年に続いて4強入りを果たした。

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今季ここまでのグランドスラムすべてで決勝に進出し、全豪オープンとウィンブルドンを制している24歳のシナー。
今大会の前哨戦となった「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ATPマスターズ1000)では決勝に進んだものの、体調不良により途中棄権し不安を残した。

だが、その懸念を一蹴するかのように今大会は危なげない勝ち上がり。1回戦でヴィト・コプシバ(チェコ/同89位)を6-1,6-1,6-2で破ると、2回戦でアレクセイ・ポピュリン(オーストラリア/同36位)を6-3,6-2,6-2、3回戦で第27シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/同29位)を5-7,6-4,6-3,6-3、4回戦で第23シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/同24位)を6-1,6-1,6-1で破って8強入りしている。

2004年から2008年まで5連覇を成し遂げたロジャー・フェデラー以来、20年ぶりの連覇がかかる今大会の準々決勝では、同じイタリアのムゼッティと対戦。

試合序盤からシナーはエンジン全開。ムゼッティの攻撃をことごとく跳ね返し、バック側を中心に攻め込んで浮いた球は逃さず強烈なショットを叩き込む。5ゲームを連取して6-1でセットを奪う。

第2セットではムゼッティもしぶとくサービスキープを続けて立て直しを図る。だが、シナーもミスが増えても攻撃の手を緩めることなく4-4の第9ゲームでブレークし、6-4でセットを連取。第3セットもピンチでブレークを許さず、ムゼッティのサービスゲームを2度破って6-2。完勝でグランドスラム5大会連続の4強入りを果たした。

準決勝では、過去1勝2敗と負け越している第25シードのフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/世界ランク27位)と対戦する。
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