望月慎太郎 世界12位ルードに逆転で敗れて初戦敗退


男子ツアー「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス1回戦が9月25日に行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した望月慎太郎(木下グループ/世界ランク106位)は、第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同12位)に6-4,1-6,1-6の逆転で敗れ、初戦敗退となった。

【動画】望月慎太郎 世界12位ルードからセットを奪うも逆転負けを喫す マッチハイライト

22歳の望月は、同大会に4年連続4度目の本戦出場。
初戦では、元世界2位でツアー13勝を誇るルードと対戦した。

第1セットでは、望月らしい積極的なネットプレーや、糸を引くように伸びていくストロークでルードを苦しめる望月。2-2の第5ゲームでブレークし、6-4で先取する。

勢いに乗る望月は、第2セットも第1ゲームで早くもリードを奪う。しかし、「欲しがりすぎた」とセットを奪ったことで勝ちたい気持ちが先走り、難しいボールも無理に攻めた。その結果、ミスが増えて思い通りに展開することができず。ルードもプレーのレベルを引き上げたことで6ゲームを連取され、1-6でセットを失うと、最終セットも世界12位を相手に、自分のペースを取り戻すことはできず1-6。逆転負けを喫した。

2年前にはこの大会でツアー初勝利を挙げ、当時世界10位だったテイラー・フリッツ(アメリカ)らも撃破。ツアー4強入りする活躍を見せた。

大会の相性もさることながら、望月にとっては所属先の木下グループが特別協賛する大会。勝ちたい気持ちは人一倍強い。
「ここでもっと試合がしたかった。それができないのは悔しいし、この大会をもっと自分の力で盛り上げたい気持ちもあった」と悔しさを口にした。

「まだまだ強くなれるし、まだまだできることがある。成長して帰ってきたい」とも語る望月は、現在世界ランク106位と錦織圭に次いで日本人2番手の位置にいる。シーズン後半に入り、来年1月の全豪オープンのことを考えると、106位というランキングは本戦ストレートインするか、予選からの出場になるか際どいラインだ。

少しでもポイントを稼いでおきたいところだが、今後はより高いレベルを求めて、「ロレックス上海マスターズ」(中国・上海/ATPマスターズ1000)やヨーロッパでのツアー大会に出場を予定。「何位とかは気にしていない。自分のテニスをやって自然と(ランキングが)上がっていったらうれしいですし、やり続けるだけ」と、自身のレベルアップを図っていきたいとした。
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