アルカラス 左足首を負傷もウォームアップで「いい感触あった」とプレーを決断。準々決勝進出
男子ツアー「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス2回戦が9月27日に行われ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)は、ジズー・ベルグス(ベルギー/同45位)を6-4,6-3で下して、8強入りを果たした。【動画】観客湧かせる迫力満点のフォアハンドウィナーにアルカラスと陣営も笑顔&マッチハイライト
今年の全仏オープンと全米オープンを制して、世界ランク1位に復帰した22歳のアルカラス。初出場となった今大会は、セバスチャン・バエズ(アルゼンチン/同41位)との1回戦で、左足首を負傷するアクシデントがありながら、プレーを続行し6-4,6-2で破った。
今季2度のツアー準優勝などの結果を残し、自己最高ランク45位となっているベルグスとの2回戦、アルカラスは「足首は多少心配したけど、ウォームアップの時にいい感触があったのでプレーする決断をした」とは言うものの、どこか探り探り動きを確かめながらプレー。
1ブレークダウンから4ゲーム連取で5-2とし、サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームを落としてしまったが、それでも自慢の強打は健在。会場がどよめくほどのショットで押し込んだかと思えば、相手の裏をかくショットで翻弄する。5-4の第10ゲームで3度目のブレークに成功し、6-4でセットを奪った。
第2セットも先にブレークしながら、ベルグスの粘り、足元への鋭いリターンに苦戦するアルカラス。一度は追いつかれたが、第6ゲームで再びリード。楽にサービスキープさせてもらえない状況が続いたが、重要な場面ではギアを一つ上げてカバーし6-3とストレート勝ちで8強入りを果たした。
準々決勝ではブランドン・ナカシマ(アメリカ/同33位)と対戦。「非常に危険な選手。素晴らしいプレーをする選手だし、良い試合になると思う」と警戒し、勝つために「足首のケア、そして今日と同じぐらい良いプレーをすることができたらいい」と語った。