小田凱人 「木下グループジャパンオープン」大会3連覇に王手
9月28日、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ITF1シリーズ)シングルス準決勝が行われ、第1シードの小田凱人(東海理化/世界ランク1位)は、髙野頌吾(かんぽ生命/同32位)を6-1,6-0で下して決勝に進出。3連覇まであと1勝とした。
【動画】小田凱人 「木下グループジャパンオープン」3連覇に王手!笑顔の勝利の瞬間
今年の全仏オープンとウィンブルドンで優勝した19歳の小田は、9月に全米オープンを制して、昨年のパリ・パラリンピックでの金メダルと併せて、生涯ゴールデンスラムを達成。偉業後、初めての試合は2連覇中の今大会へ「仕上がっているなと思ってもらえる、予想を超える試合したい」と意気込む。
準々決勝でジュニア時代から知る城智哉(森六/同50位)に1ゲームも与えないダブルベーグルで勝利している。
2021年に開催されたジュニアの国別対抗戦「ワールドチームカップ」で優勝した時、ともに喜びを分かち合った髙野との準決勝、第1ゲームでは小田が40-15とゲームポイントを握るものの、高野のキレのあるリターンが決まってブレークを許す。
「久しぶりに試合をして強いボールを打ってきて、これまでのプレースタイルから変えてきたなという感じがした」と驚きもあったという小田。しかし、ショットの威力、正確性を上げて、世界1位の圧をかけていき簡単にポイントを与えない。
流れを自ら引き寄せて、6ゲーム連取で第1セットを奪うと、第2セットも強打やドロップボレーなどの小技、ボディを狙ったショットで主導権を手放さず、髙野に挽回を許さなかった。結局、序盤でブレークされた1ゲームのみに抑え決勝に進出。「(準々決勝と比べて)苦戦した部分もあったが、いい感じにスコアもまとまり、いい試合ができた」と振り返った。
3連覇をかけて戦う決勝では、第2シードの荒井大輔(BNPパリバ/同19位)と対戦する。「自分のベストを出したいというのが一番。サーブもそうだし、ショットのクオリティーの高さは見せたい。