小田凱人 「木下グループジャパンオープン」3連覇
9月29日、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ITF1シリーズ)シングルス決勝が行われ、第1シードの小田凱人(東海理化/世界ランク1位)は、第2シードの荒井大輔(BNPパリバ/同19位)を6-0,6-0で下し、大会3連覇を果たした。
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今年の全仏オープンとウィンブルドンで優勝した19歳の小田は、9月に全米オープンを制して、昨年のパリ・パラリンピックでの金メダルと併せて生涯ゴールデンスラムを達成した。
偉業達成後、初めての試合となった2連覇中の今大会は、世界ランク1位の実力を見せつけて準々決勝で城智哉(森六/同50位)を6-0,6-0、準決勝で髙野頌吾(かんぽ生命/同32位)を6-1,6-0で破り決勝に進んだ。
3連覇をかけた決勝に向けて、「自分のベストを出したいというのが一番。サーブもそうだし、ショットのクオリティーの高さを見せたい。決勝だとレベルも上がると思うし、僕のギアもまた上がる。いろんな人に見てほしい」と語っていた。
その言葉通り、センターコートの有明コロシアムで行われた決勝で、小田は試合開始からエンジン全開。強烈なサーブ、リターン、そしてライジングでテンポよくボールを捉えて攻撃していく。速い展開に荒井もついていくことが難しく、わずか23分で第1セットを奪う。
続く第2セットも、小田は荒井のしぶとさに手を焼きながらも、勝負所では正確なショットで観客を沸かせるショットを放つ。最後まで1ゲームを与えず、12ゲームを連取して大会3連覇を飾った。
表彰式では、決勝戦を有明コロシアムで開催してくれたことに感謝を述べ、「その分、コートに入ったら1番強い姿を見せようと。せっかくの機会なんで、やれる分だけやっちゃうみたいな感じで試合をした」と小田。
「まだ、大きいことを言い、人と違うことをしてでしか僕は自分の良さを表すことができない」と謙虚に自身を表現しつつ、「もっと強くなります。絶対信じてください。これからも10年、20年と見守ってもらえるような活躍をしていきます」と車いすテニス界をけん引していきたいと語った。
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