ポール 昨年全米後にシーズンを強制終了。8か月ぶりの「完全な健康」を取り戻すための決断


1月19日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)男子シングルス1回戦で第19シードのトミー・ポール(アメリカ/世界ランク20位)は、アレクサンダー・コバチェビッチ(アメリカ/同56位)を6-4,6-3,6-3でストレート勝ち。
結果以上に、ポールが手にしたのは「痛みなくプレーできる」という、昨年失いかけていた感覚だった。

【動画】ポール アメリカ勢対決を制して初戦突破!1回戦ハイライト

試合後の会見で、ポールは昨シーズンの過酷な実態を明かした。「昨年は多くのことに直面していた。痛みを感じずにプレーできたのは、1年を通じてわずか4試合ほどだったと思う。バカげているよね」と振り返る。

昨年の全豪オープンの時点ですでに左肩に腱断裂を抱え、その後もシーズンを通して痛みと向き合い続けていた。

早期に限界を悟っていたポールは、全米オープン終了直後にシーズンを切り上げるという大きな決断を下した。これにより例年より早いプレシーズンを開始し、関節の可動域を取り戻すリハビリや、体への負荷を避ける代わりに、時間をかけた有酸素運動を重ねた。その結果、「完全に健康だと感じられたのは8か月ぶりだった。精神的にも肉体的にも、あのリセット期間は絶対に必要なものだった」と、充実した表情で語った。

現在28歳のポールは、次々と台頭する若手選手を前に、自身の立ち位置を「ベテランになりつつある」と認識している。5セットマッチという過酷なフォーマットを戦い抜くためには、経験に基づいたコンディショニングと、時には戦略的に大会を欠場するスケジュールの管理が不可欠であることを学んだ。


「今年の第一の目標は、できる限り痛みを感じない状態を維持し、体のケアをすることだ」

2023年大会でグランドスラム唯一のベスト4に進出した相性の良い地で、ポールは再び上位進出を狙う。なお、2回戦ではチアゴ・アグスティン・ティランテ(アルゼンチン/同103位)と対戦する。
編集部おすすめ