シフィオンテク、攻撃的姿勢を貫き初戦突破。腰を痛めたユアンの粘りを振り切る

1月19日、シーズン最初のグランドスラム「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の女子シングルス1回戦が行われ、イガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク2位)が、予選勝ち上がりのユアン・ユエ(中国/同130位)を7-6(5),6-3で下し、2回戦進出を決めた。


【動画】シフィオンテク、生涯グランドスラムに一歩前進 1回戦ハイライト

今大会で8年連続8度目の出場となるシフィオンテク。全仏、ウィンブルドン、全米を制してきた一方で、全豪では過去2度のベスト4(2022年、2025年)が最高成績である。生涯グランドスラム達成への「最後の壁」とも言えるメルボルンの舞台で、悲願の初優勝を狙う。

試合序盤、シフィオンテクは容易ではない展開を強いられた。第1セットはサービスゲームをブレークされるなど主導権を握りきれず、ユアンに先行を許す。ユアンはフォアハンドを軸に積極的に攻め込み、スピード感のあるラリーでシフィオンテクを圧倒した。

試合後の会見で、シフィオンテクは「試合の入りは完璧ではなかった」と率直に認めつつ、「相手は私が与えたチャンスをうまく利用していた。非常に強く、速いプレーだった」とユアンのパフォーマンスを高く評価した。

しかし、セット終盤にかけて世界ランク2位は牙を剥く。3-5の劣勢からブレークバックに成功してタイブレークへ持ち込むと、「よりアグレッシブに、より正確にプレーできた」と振り返る通り、本来の精度を取り戻した。要所でバックハンドのウィナーを決め、激戦の末に第1セットを先取した。

第2セットに入ると、シフィオンテクが完全に試合を掌握する。
立ち上がりから攻撃的な姿勢を前面に押し出し、一気に3ゲームを連取。会見ではこの戦術バランスについて、「自分だけで決められるものではなく相手のプレー次第でもある」と前置きした上で、「チャンスがあれば常に前に出て打ちにいきたい」と自身の哲学を語った。

対するユアンは、第2セット途中に腰の治療を挟みながらも粘りを見せ、一時は3-4まで追い上げた。しかし、シフィオンテクは動じることなくリターンゲームで再び突き放す。最後は6-3で第2セットを締めくくり、ストレート勝ちで初戦を突破した。

試合後、シフィオンテクは「タフな初戦にも、楽な初戦にも、それぞれ異なる難しさがある」と語り、「重要なのは、なぜ試合が接戦になったのかを理解し、次に生かすことだ」と冷静に総括した。

鬼門とされる全豪の舞台で、苦しみながらも課題と収穫を同時に得た初戦。生涯グランドスラムに向けたシフィオンテクの挑戦が確実に動き出した。2回戦では、マリー・ボウズコワ(チェコ/同44位)と対戦する。
編集部おすすめ