大坂なおみが語る「テニスとファッション」。入場ウェアが勝利へのスイッチになる理由


全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の女子シングルス1回戦が1月20日に行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク17位)はアントニア・ルジッチ(クロアチア/同65位)を6-3,3-6,6-4のフルセットで下し、2回戦進出を決めた。
試合後の記者会見では、世界中の注目を集めた独創的な入場ウェアについても言及した。

【動画】大坂なおみ 「全豪オープン」初戦に個性際立つウェアで入場

今回のウェアの着想源について、大坂は「クラゲ、そして2021年の全豪での出来事を彷彿とさせる蝶」であると明かした。メルボルンの会場が「水」をテーマにしていたこともあり、海や波を想起させる演出と自身の衣装が重なったことを「素晴らしい偶然」と振り返った。

テニス界において、プレーとは関係のない入場時のウェアに強いこだわりを持つことは、時に「試合への集中」を疑問視されることもある。しかし、大坂の考えは異なる。彼女にとってファッションは、試合準備における「喜び」の源泉だ。

「ファッションが大好き。特別なウェアを着ることは、朝起きてコートへ向かうためのワクワク感を生み出してくれる」と語り、自分らしい装いがポジティブなメンタリティに寄与していることを強調した。

その独創性の原点は、13歳の時に初めて訪れた「原宿」にあるという。そこで目にした、衣服を通して自由に自分を表現する人々の姿に感銘を受けた。大坂は、コート上の自分を「着飾って何かを成し遂げるバービー人形のような感覚」と表現する。普段の静かな自分とは異なる、戦うための別人格をウェアによってスイッチを入れているのだ。


「もし負けても、少なくともツイッター(現X)でトレンド入りはするでしょうしね」と冗談を交えつつも、「恐怖心を持つとかえって現実になる。目の前の道に集中するだけ」と、プレッシャーをコントロールする術も明かした。

セリーナ・ウイリアムズやマリア・シャラポワといった歴代のスタイルアイコンを見て育った大坂は、他の選手もより個性を出すことに肯定的だ。「誰もが自分なりの個性を少しずつ見せている。次は何が来るのか、いつも興味深く見ている」と語り、テニスとファッションの融合が競技を彩る一助になることを期待した。

全豪オープン初戦を突破した大坂。クラゲや蝶をモチーフにした入場ウェアに込められていたのは、自己表現であり、試合に向かうための“喜びのスイッチ”でもあった。
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