アルカラス、自身最長となる78分の第1セットで示した集中力


1月21日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)男子シングルス2回戦が行われ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)が、ヤニック・ハンフマン(ドイツ/同102位)を7-6(4),6-3,6-2のストレートで下し、3回戦進出を決めた。

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今大会で優勝すれば、史上最年少での生涯グランドスラム達成となるアルカラス。
その偉業を阻もうと、世界ランク102位のハンフマンが試合序盤から果敢に仕掛けた。

第1セット、アルカラスは1-3と先にブレークを許す苦しい展開に。ハンフマンの堅実なベースラインでのプレーと的確な攻撃に苦しめられ、このセットはアルカラスにとってグランドスラムにおける自己最長となる78分間のマラソンセットとなった。

試合後の会見でアルカラスは、「コート上ではネガティブな思考にとらわれ、全体像が見えなくなることがある。自分ではそれほど良いプレーができていないと感じていた」と苦しい心境を吐露した。しかし、チームとの対話を通じて「自分が思っていたよりもずっと良いプレーができていた」と客観的な評価を確認し、自信を取り戻している。

守勢に回り、タイブレークでも3-4と先行を許したアルカラスだったが、ここから勝負強さを発揮。4ポイントを連取して第1セットを奪い返し、これが試合の大きな転換点となった。

第2セット以降はアルカラスが完全に主導権を掌握。強力なサーブを軸に、第3セット最初のサービスゲームでは4本連続でエースを決めるなど、試合を通して11本のエースを記録した。

近年は、特にサーブの技術改善に注力してきた。「この1年ほどで多くの変更を加え、最も注意を払ってきた」と語るサーブが、この日も窮地を救う大きな武器となった。


一方のハンフマンは、第2セット終了後に治療を受けるなど満身創痍の状態ながら高い集中力を維持した。しかし、アルカラスの容赦ない攻撃の前に次第に押し切られた。

アルカラスは大会前の会見で「今年のメインゴールは全豪オープンだ」と語っており、過去2年のベスト8という壁を越え、その先のタイトル獲得を明確に見据えている。

3回戦では第32シードのコランタン・ムーテ(フランス/同37位)と対戦する。「コートに立つ一秒一秒を楽しむこと、それこそがテニス界の優れた大使になれる最善の方法」と語る若き王者は、史上最年少での生涯グランドスラム達成へ向け、着実にその歩みを進めている。
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