ワウリンカ、4時間33分の死闘制して3回戦進出


1月22日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)男子シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のスタン・ワウリンカ(スイス/世界ランク139位)が、予選勝者のアルトゥール・ジェア(フランス/同198位)を4-6,6-3,3-6,7-5,7-6(3)で破り、3回戦進出を果たした。

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4時間33分に及ぶ死闘を制した40歳のワウリンカは、1978年に44歳で3回戦進出を果たしたケン・ローズウォール以来となる、48年ぶりに40代での3回戦進出という記録に。
現役最後のシーズンと公言して臨んでいる中、2014年大会覇者が再びメルボルンの歴史に名を刻んだ。

試合は、ツアーレベルで初の5セットマッチに挑んだ21歳のジェアが粘り強いプレーを見せ、ワウリンカがセットカウント1-2と劣勢に立たされる苦しい展開となった。しかし、オープン化以降最多となる58度目の5セットマッチを戦うベテランは、満員の観客を背に驚異的な精神力で流れを引き戻した。

試合後の会見でワウリンカは、終盤に痙攣(けいれん)の兆候があったことを明かしている。「身体的に決して良い状態ではなかったが、自分を鼓舞し続けなければならなかった」と語るように、限界に近い状態でも自身のフィットネスと精神力を信じ、最後まで戦い抜いた。

また、5セットマッチで高い勝率を誇る理由については、「グランドスラムでは自分のゲームを構築し、解決策を見つけるための時間が十分にある」と自己分析。さらに、会場を埋め尽くしたファンの声援が、4時間を超える戦いの中でアクティブであり続けるための大きなエネルギーになったと振り返った。

40歳にしてなお過酷なオフシーズンを過ごし、限界に挑み続ける理由については、「過去と現在を比較するのは決して良いアイデアではない」と断言。その上で、「昨年の苦しい時期を乗り越え、最後の全豪オープンでこうした瞬間を味わうために自分を追い込んできた」と、今大会に懸ける強い思いを口にした。

歴史的な快挙を成し遂げたワウリンカは、3回戦で第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同9位)と対戦する。限界を押し広げ続ける最後の挑戦は、まだ終わらない。
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