「ルーティンの一部だった」大坂なおみが語った真意

1月22日に行われた「全豪オープン」女子シングルス2回戦、第16シードの大坂なおみとソラナ・シルステアの一戦は、フルセットの激闘の末に大坂が勝利を収めた。しかし、最終セットの途中で発生した大坂の声出しを巡る異例のシーンが、試合後の記者会見でも大きな焦点となった。


【動画】大坂なおみとシルステア、試合終了後に一触即発!後味の悪い終わり方に

問題となったのは最終セット、大坂が4-2とリードして迎えた30-30の緊迫の場面。シルステアがセカンドサーブの直前に大坂が「カモン」という発声に対し、主審へ「セカンドサーブを打つ前に『カモン』と言うのはルール上いいのか」と確認を求めた。大坂は集中力を高める際、自身の太ももを叩きながら小声で「カモン」とつぶやくルーティンを頻繁に行うが、このタイミング、声の大きさがシルステアには妨害行為に近いものと映ったようだ。

これに対し、主審はサーブの動作に入っていないことから大坂の行為は問題なしと判断。大坂自身も会見で「これまで誰からも苦情を言われたことはなかったし、主審からも大丈夫だと言われた」と振り返っている。

試合終了の際、シルステアは大坂と冷たい握手を交わした。これに大坂が戸惑った様子で話しかけると、シルステアは「フェアプレーとは何かを知らなかったからよ。あなたは長い間プレーしているのに、フェアプレーが何なのか知らないの?」と怒りを露わにした。

大坂は「自分を鼓舞している時、頭の中で相手を動揺させようなどとは考えていない。純粋に自分のためのもの」と、あくまで自己を律するための行為であることを強調。一方で、「私は失礼な態度をとられることにうまく反応できるタイプではない。その後の数ポイントで(声を出すのを)少しやりすぎてしまったかもしれない」と、相手の抗議が逆に自身の闘争心に火をつけたことも認めた。


「正直に言うと、このようなことに巻き込まれたことがないから、コートに置いて去るべきなのか、『元気?』と声をかけるべきなのか、よくわからない。少し混乱しているわ。彼女はとても感情が高ぶっていたのだと思う。私からも謝りたい」と反省を口にした。

今季限りでの引退を表明している35歳のシルステアにとって、これが最後の全豪オープンとなる。彼女は会見で握手時の詳細な内容については口を閉ざしたが、「感情が高ぶっていた」ことを認めつつ、「20年のキャリアにおいて、あの5秒間の会話よりも大切な思い出がこの大会にはたくさんある」と語るにとどめた。
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