シナー、同胞のダルデリをストレートで下して準々決勝進出


1月26日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)男子シングルス4回戦が行われ、第2シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク2位)が、第22シードのルチアーノ・ダルデリ(イタリア/同25位)を6-1,6-3,7-6(2)で下した。シナーは3年連続4度目のベスト8入りを果たし、オープン化以降ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)以来、史上2人目となる大会3連覇へまた一歩前進した。


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3回戦のエリオット・スピッツィーリ(アメリカ)戦では、第3セット途中に痙攣を起こし、屋根の閉鎖による中断に「救われた」と自ら認めるほど苦しんだシナー。しかし、この日は立ち上がりから威厳を取り戻していた。

第1セット、第1ゲームでブレークポイントを握られるピンチをしのぐと、そこからはシナーの独壇場となった。ファーストサーブが安定しないダルデリに対し、高速ラリーで圧力をかけ、満足な体勢で打たせない。開始から5ゲームを連取する猛攻で、わずか24分ほどで第1セットを6-1で先取した。

続く第2セットもシナーの勢いは止まらない。第3ゲームで早々にブレークを奪うと、思い通りのプレーをさせてもらえないダルデリのフラストレーションが爆発する場面もあった。シナーは隙を見せず、第9ゲームも破って6-3とし、セットカウント2-0と王手をかけた。

一矢報いたいダルデリは、第3セットで意地を見せる。観客の声援を味方に付けたダルデリは、4-4の場面で4つのブレークポイントを握るなど、シナーを土俵際まで追い詰めた。さらに突入したタイブレークでもダルデリが2-0とリードを奪い、試合の行方は分からなくなった。

しかし、ここからシナーが真骨頂を見せる。
冷静さを失わずに精度を高め、そこから圧巻の7連続ポイントを奪って逆転。2時間9分の激闘に終止符を打った。

シナーは試合後、「非常に難しかった。僕たちはコートの外では良い友人であり、それを切り離すのは少し難しい。第3セットではいくつかのブレークチャンスがあったが活かせず、かなりタイトな状況になった。3セットで終わらせることができて非常に嬉しい」と振り返った。

この勝利により、シナーは対イタリア人選手との戦績をツアーレベルで18勝0敗に伸ばした。スタッツでは19本のエースを含む46本のウィナーを量産。懸念されていたフィジカル面についても、ストレート勝ちを収めたことで、次戦へ向けて十分な回復時間を確保する形となった。

準々決勝進出回数で錦織圭やステファノス・チチパス(ギリシャ)ら現役屈指の記録に並んだシナーは、次戦で第8シードのベン・シェルトン(アメリカ/同7位)と第12シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同13位)の勝者と対戦する。
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