アルカラス、ナダルを超える快挙へ。突き進む22歳の王者


1月30日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)が、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)を6-4,7-6(5),6-7(3),6-7(4),7-5で下した。
アルカラスは大会初制覇、そして史上最年少での生涯グランドスラム達成に王手をかけた。

【動画】アルカラス 痙攣後に見せた異次元の脚力でドロップショットに反撃&準決勝ハイライト

今大会で優勝すれば、ラファエル・ナダルを抜き、22歳という史上最年少での「生涯グランドスラム(全4大大会制覇)」達成となるアルカラス。1回戦から1セットも落とさない完璧なテニスで勝ち上がり、準々決勝では地元期待のアレックス・デミノー(オーストラリア/同6位)を圧倒。キャリア初となる全豪4強入りを決めていた。

自身の状態について、「毎試合レベルが上がっている」と語るアルカラス。その要因を「チームから『リズムは必ず戻ってくるから我慢しろ』と言われ続け、それを信じてきた結果」と分析。忍耐強く質の高いテニスを追求する姿勢が、準決勝の舞台でも発揮した。

第1セット、両者譲らぬサービスキープが続くなか、激しいストローク戦が展開される。均衡が破れたのは終盤の4-4で迎えた第9ゲーム。ズベレフが2本のダブルフォールトを犯してしまい、アルカラスが貴重なブレークに成功。そのまま6-4でセットを先取した。

第2セット、勢いに乗るアルカラスは第1ゲームから約10分、5度のデュースに及ぶ猛攻を見せる。
ズベレフも意地を見せ、第6ゲームで先にリードを奪う展開となったが、アルカラスの粘りが上回った。3-5の土壇場からリターンでプレッシャーをかけてブレークバックに成功すると、もつれ込んだタイブレークを勝負強さで制した。

初の決勝進出へ向け、気迫に満ちたプレーを続けるアルカラスに対し、ズベレフもしぶといテニスで対抗する。その中、2時間半以上にわたって高い運動量でこなしてきたアルカラスに思わぬアクシデント。第9ゲームで右太ももが痙攣したか、動けない状況になってしまう。一発狙いの強打とドロップショットで組み立てて、かろうじてサービスキープしタイブレークまで持ち込んだが、ズベレフに奪い返されてしまった。

形勢は逆転し、ズベレフに流れが傾く。脚の回復を待ちたいアルカラスは、苦しい時間帯も耐えてサービスキープしていくと、次第に動きも良くなり、力のあるショットを放つように。膠着状態が続いたが、ズベレフが一歩も譲らずにまたもタイブレークを制されてセットカウント2-2に追いつかれてしまう。

勝負の最終セットも安定感あるズベレフにリードを許すアルカラス。最後の力を振り絞って追い上げ、常にプレッシャーをかける展開となる。ズベレフの粘りもあって苦しんだものの、4-5の土壇場で遂にブレークに成功。
何度も拳を突き上げてガッツポーズしボルテージは最高潮になる。その勢い、集中力を最後まで切らさなかった王者が、第12ゲームもブレークして5時間27分の死闘を制して全豪オープンで初めての決勝の舞台に駒を進めた。

グランドスラム通算7度目のタイトル、そして歴史に名を刻む生涯グランドスラムをかけた運命の決勝。対戦相手は、大会3連覇を狙う第2シードのヤニック・シナー(イタリア/同2位)と、史上最多25度目のグランドスラム・タイトルを目指す第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同4位)の勝者と対戦する。
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