オトリエ龍馬が快挙!世界最高峰「プチザス」でわずか45分の完勝優勝
フランス・タルブで開催された14歳以下の世界最高峰の大会「プチザス(Les Petits As)」の男子シングルス決勝が現地2月1日に行われた。第16シードのオトリエ龍馬(Team Rise)は、相手にわずか1ゲームしか与えない6-0,6-1の圧倒的なスコアで完勝。
【動画】オトリエ龍馬が快挙!世界最高峰のジュニア大会で日本人初優勝 プレー&表彰式の様子
決勝の舞台でもオトリエは冷静だった。立ち上がりのサービスゲームを危なげなくキープすると、第2ゲームで相手のミスを逃さず攻勢をかける。相手の連続ダブルフォールトに乗じてリターンから積極的に攻撃を仕掛け、0-40から再び相手にダブルフォールトが出てブレークに成功した。
勢いに乗ったオトリエは、この試合最速となった時速188キロを記録したサーブを軸に試合を支配。スラリと伸びる手足から放たれる強烈なストロークに加え、スピンを織り交ぜた深いショットでラリーを組み立て、相手に反撃の隙を与えない。サーブの精度を欠く相手を圧倒し、第1セットをわずか23分、ゲームカウント6-0で奪った。
第2セットに入ってもオトリエの集中力は途切れなかった。浅くなったボールを確実に仕留める攻撃的なテニスを継続し、第2ゲームをブレーク。試合開始から9ゲームを連取する展開で完全に主導権を握った。その後、相手に1ゲームを許したものの、最後まで攻撃の手を緩めることはなかった。最後は時速184キロのサービスエースを叩き込み、試合時間45分で決着をつけた。
優勝が決まった瞬間、それまでのクールな表情から一転、両手でガッツポーズを作り、柔らかな笑みを浮かべた。表彰式では会場に日本国歌が流れ、世界一の座に就いた日本人王者の誕生を祝福した。
「プチザス」はフランス語で「若き名手たち」を意味し、1983年に創設された14歳以下カテゴリーにおける世界最高峰の国際大会である。その規模と権威から、実質的な「14歳以下の世界選手権」と位置づけられている。
本大会は“スターへの登竜門”として知られ、歴代の出場者にはロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マレーら「BIG4」が名を連ねる。現世界ランク1位のカルロス・アルカラスもジュニア時代に本大会でベスト8入りを経験した。現在の世界ランクトップ10のうち、男子7名、女子6名がこの舞台を経験しており、ここでの上位進出は将来のトッププロを占う重要な指標となっている。
日本勢男子としては、1989年にトーマス嶋田が優勝しているが、当時はアメリカ国籍での出場であった。日本国籍の男子選手としての決勝進出、および優勝は、大会開始以来40年以上の歴史で初の快挙となる。



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